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02

買い物の支度を止めて、玄関へ。

「はーい、どちら様ですかー」

相手がどんな人かわからない、だから返事があるまで玄関の鍵は開けないのが一人暮らしの基本だ。

しかし、外からの返事はなかった。

いたずらかよ……。

買い物の支度を終えて、いざ土砂降りの雨の中買い物へ、と玄関を開けると金髪の女の子が横たわっていた。

こ、これはなんだ? 新手の訪問販売業者か?

すると、女の子がかすれた声をあげた。

「……あ、の、たかなし……さ…………」

また、倒れてしまった。

「お、おい! 大丈夫か?」

よく見ると、着ている服はボロボロでこんな土砂降りの雨でぐっしょり濡れていた。

何より、抱きかかえてみると、妙に暑かった。

「熱があるみたいだな」

とりあえず、業者とかその類でないことは、明白だったから一旦、家に女の子を上げる事にした。


さて、家にあげたのは良いものの、この後はどうしたものか……。

やっぱ、体濡れてるし、拭いてあげたほうがいいよな。

あとは服も着替え……。

「あー、くそ! 面倒だ……後のことなんか知らねー!」


とりあえず、タオルとドライヤーで髪を乾かし、なるべく直視しないように服を着替えさせて、ベッドに寝かせた……。

女の子はすーすーと寝息をたてていた。

どおりで、あれだけのことをしても気が付かなかったわけだ。

「――いかん、買い物に行かなきゃいけないな……でも、この子を放置していくわけにはいかないし」

はぁ、と小さくため息をつき、今日の買い物はあきらめることにした。


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