ヘイトな人々
インターネットに書き込まれるヘイトな言葉。
相手の見えない状況での投稿は、過激さを増す。
ヘイトで他人から好感を持たれることは、まずない。
一緒に放火を楽しむ変質者たちの先頭に立つ程度の喜びしか、得るものはない。
それでもヘイトに勤しむ。
いったい何が彼らを突き動かしているのか?
ヘイトは、口臭に似ている。
毒気が強いほど、他者の不快感も増す。
自らが嫌われるためのヘイトに、いったい何の意味があるのか?
カギは、やはり孤独にある。
孤独は「自らの存在」を証明する、いわば証人のいない状態。透明人間の扱いをされるくらいなら、憎まれても存在を示す必要がある。―― と彼らは無意識に感じているのではあるまいか、とふと。
完全に悪趣味だが、愛を知らずに生きていると、実際に陥りやすい心理状況なのかもしれない。孤独もまた過度なストレス状況と同じだからだ。
昭和、平成、令和。
この国から失われたのは、富だけではない。
富とともに心の余裕を失い、それが様々な陽の感情をも失わせている。
建前よりも本音が優先されるようになったのも、余裕のなさからだ。「武士は食わねど高楊枝」の精神もまた失われている。
美徳のない社会。
社会を濁らせるような口臭なら、必死に息を殺した方がましだろう。
だが、ヘイトは止まらない。
彼らはもう、内臓まで腐っているのかもしれない。




