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祭禮の晴レルヤ  作者: 七星北斗


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1/1

1.庭先


 どこまでも広がる空、私は夢を見ていた。

あの扉の前に、私が立っている。これは、

青を取り戻す物語なのだ。


 扉を守るハーフエルフは、黒ずんだ空の宿を閉じ、

誰にも入れないよう仕舞い込んだ。


 空の宿の扉の先は、過去や未来に繋がっている。

過去を変えれば、未来が変わってしまう。どんな未来であっても、

私たちは受け入れなければならない。


 しかし例外もあった。それは、この空の宿の秘密についてだ。

宿は、改変者(オルター)から常に狙われており、管理者として、

世界を守るという責任がある。


 朝の日差しの眩しさで、瞼を開けた。

人間とエルフのハーフである私、

レーベン・フォルンミンは、空の宿の守護者である。



 私の名前は北斗。村で子どもたちに

勉強を教えている。


 晴れた空の下、村の外れの一角で、

子どもたちの勉強会が開かれています。

 私が先生として、青空の下で輪になり、

青空教室を開いていました。


「せんせーいっ」


 呼ばれたエルフの北斗は、

おっとりとした様子で、ゆっくりと男の子に

微笑む。


「どうしたのかな?ケイ君」


 周りと比べ少し背の低いケイ君は、

背伸びをするが、私の目の高さまで

合わせることはできない。少し屈んで、

ケイ君と目の高さを合わせた。


 ケイ君は目が合うと、少し恥ずかしそうに

しながら口を開いた。


「先生はどうして髪が白くて、

耳が少し尖っているの?

前の先生たちは、みんな黒かったのに」


 子どもの純粋さを感じながら、

私は、


「それはね、白い髪だと

透明感があって、汚れたらすぐに

わかるようにね。…耳が尖っているのは、

みんなの声をちゃんと聞くためだよ」


 笑顔を向けてくれる、子どもたち。

今日も、平和だね。

 村の南側は、黄金の小麦畑が、風で揺れている。

北の山々は、赤く色づいていた。


 良い季節だ。


 授業が終われば、渓流で釣りでもして、

時間を潰そうかな。

 美味しいお魚さん、たくさん食べたい。

この季節の魚は、旨い、、、ジュルり。


「せんせーい、どうしたの?」


 苦笑いを返してしまい、生徒たちは、

きょとんとしていた。

 今は授業中なのだから、真面目に先生をしなければ、

今日の晩御飯は、また後で考えよう。


「何でもないですよ」


 小さくペロッと舌を出し、この食欲が

生徒に気付かれないよう努力した。

努力したのだ。しかし授業が終わる直前――

「くぅーーっ」

お腹の虫が鳴いてしまった。


 顔から火が出るとは、まさにこのこと。

穴があったら入りたい。

 クスクス笑う生徒たち、顔を恥ずかしくて

見れない。


「うぅー、今日の授業は、おしまいです

皆さん、予習復習忘れずに」

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