第12話『ギルドに現れた“未来のリリィ”!?「チョコを止めないと世界が滅ぶ」とか言い出したんだけど!?』
――その日、私の目の前にいたのは。
銀髪に蒼い目、ふわふわのドレス、そして――
「大人になった私」だった。
「……嘘でしょ?」
「……未来から来たのよ。チョコを止めるために」
「えぇぇぇぇ!? なんでチョコ!?」
◇ ◇ ◇
未来リリィ(以下オトナリリィ)の話によると、
私のチョコ布教が行き過ぎて、最終的に世界が**“カカオに支配される”**未来が来るらしい。
「世界中がチョコ依存症になって、経済も魔法も文化も全部チョコに飲まれたの」
「それ、ちょっと見てみたい……」
「だめ! カイゼルもチョコになっちゃうのよ!」
「!?」
◇ ◇ ◇
――でも、私はこう言った。
「それでも、私はチョコをやめない。
だって、チョコでみんな笑ってるんだもん!」
その言葉に、オトナリリィは微笑んだ。
「……うん。知ってた。だから、あなたに任せる。
“この未来”を、もっと甘くて優しい世界にしてくれるって――信じてる」
そして彼女は時空の彼方へ帰っていった。
……あれ? 結局、未来って変わったの?
「リリィ、未来はいつも“君の選択”で変わる。俺がいる限り、何度でも」
「カイゼル、かっこよくまとめないでください! しかもチョコ抱えてるし!」
――こうして、リリィの“冒険者編”はひとまず幕を下ろした。
だけど、物語はここからが本番だったのだ。
なぜなら――
次なる章は、**“恋の戦場”**へと突入するから。




