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機械少女とAI少年はヲタクと一緒に未来を救う

機械少女とAI少年はヲタクと一緒に未来を救う 1

作者: walado

どうもどうも、蒼空 緑でございます。

今回で、二作目です。

ファンタジーものとなっています。

短編小説です。これからシリーズ化していきますのでどうぞよろしく。

「出来た。」

一人の女性はそうつぶやく。部屋の中はコードまみれ。机の上には…何かがある。人間と同じぐらいの大きさ。

「スイッチオン」

そうするとその何かに光が灯った。

『現在、起動中、現在、起動中。残り三十分。』

アナウンスのような音が流れる。

「あと三十分か。じゃあタイムフェリーの準備でもするか。」

女性が歩きだそうとすると、一人の男性がこちらへ来た。

「おい。そろそろ休憩したらどうだ。もう五時間もたっているぞ」

男性は呆れたように言う。

「今ちょうど良いところ。まだ終わらない」

女性は作業をしながら答える。だいぶ疲れているようだが、真剣に作業をしている。

「はぁ…過労で倒れるなよ」

「わかってる」

そしてまた作業を始めた。男性は背を向けて去っていった。

「これを接続すれば…」

そういい、船のようなものにコードを接続する。


『接続しました。20xx年に接続可能』


その船のようなにかが光りながら音声を流す。

「よし。これであとは…」

人間のようなものに目を向ける。


『起動完了。個体名0678を生態として認識しました。』


「成功…良かった」

「ん?君だれ?」

人間のようなものは女性に話しかける。

「そうね…母さんよ」

女性は人間のようなものに優しく話す

「母さん…?…わっ」

女性は人間のようなものを抱き上げる。そして、船のようなものに乗せる。

「これ何…?」

「じゃあね。頑張ってね」

そして船は話しだした。


『20xx年へ接続。個体名0678を20xx年へ送ります。』


***


「卵〜」

私─高橋 雪は現在ケーキを作っている。何故かと言うと推しの誕生日だから!まあ…言ってしまうと自分は限界ヲタクだ。自覚あります。

「へぇ〜何作ってるの?」

「何?!」

流石にびっくりした。だって一人暮らしの部屋に自分じゃない声が聞こえたんだから。声がしたほうを見てみるとまるで─機械のような少女が立っていた。

「てか君母さんじゃないね。誰?」

「いや!それこっちのセリフ!」

母さん?何のことなの?意味がわからないし、気味が悪い。

「というかどうやって入ってきたの?!」

「個体名0678だって知らない!」

ん?個体名?なにそれ。個体名って機械に付けるもんじゃないの?

「ねえ、個体名ってなに?」

私は聞いてみた。

「ん?あぁ…それね()()()()誰でも持ってる番号みたいなものだよ?」

「え?」

今個体名何とかは()()()()って言った。てことはつまり個体名何とかは機械ってこと…?

「ねえ、個体名何とか。君は機械なの?」

「うん!」

「えええええええっ?!」

突然のことにさすがにびっくりした。

「でも…個体名…0678は…充電あと10%」

「いきなり言わないで?!」

どうすりゃいいの?充電器?!どういつやつ?え、なに?え?パニックになりそうです。いや、ここに個体名何とかがいるからもうパニックか?

「USBケーブル…」

個体名なんとかは力尽きそうな声でそういう。USBケーブル?スマホのやつ?確かあったはず!私はごちゃごちゃしたコード入れに手を突っ込む。

「あった!えっと…ここにさすのか」

カチャ

ケーブルがささった音がした。

「ふぅ…ありがとう。えーっと?名前は?」

そうだ。名前教えてないね。

「雪だよ。」

「良いな〜人間は。」

個体名なんとかは夢見る子供のようなことを言い出す。

「ん?どうして?」

()()が個体一つ一つにあるじゃん。」

そうか。私達は普通だけど、機械からしたら羨ましい…のか?

「…じゃあさ!私が君の名前考えるね」

「え?!作ってくれるの?」

目を輝かせてこちらへ寄ってくる。

「そうだね…晴!君の名前は今日から晴!」

パッと思いついた名前を口にする。雪と晴。いい感じじゃないか?

「晴…」


『個体名0678の名は晴に変換されました』


***


「雪〜!」

晴がやってきてから何週間後。晴は私の家に完全に住み着いていた。

「どうしたの?晴。」

「なんかすまーとふぉん?とかいう古代の機械が震えてたよ?」

晴たちからしたら、スマホは古代の機械らしい。で震えてたというのは...?

「震えてたってどういうこと?」

「なんかブーブー言ってた」

多分バイブレーションだ。じゃあ何かの通知が来たのだろう。

「どれどれ...」

スマホに通知が来ていたのは本当だった。だけど...その通知は不思議なものだった。その通知は


「一件のアプリをインストールしました」


というものだった。普通に考えたら何の変哲もない通知なんだけれど、私はアプリを入れた覚えがなかったのだ。

「何だった?」

晴がそう言いながら私のスマホを覗き込む。

「アプリがインストールされてたみたいなんだけど入れた覚えがないんだよね...」

「え?一大事じゃん!」

そうなんだけど、肝心のアプリが普通のアプリなんだよ。

「このアプリなんだけど...」

私はそう言いながら晴にスマホの画面を見せる。

「AI少年の住処?」

普通のAIに話しかける系のアプリだった。

「これ開いてみたほうがいいかな...?」

私は一応晴に聞いてみる。スマホだって機械なんだし、機械本人である晴が一番知っているだろう。

「開かないとわからないし...開いてみたほうがいいかも...万が一ウイルスとかに感染したら直してあげれるよ。」

意外にも晴が頼もしかった。

「わかった。開いてみる。いくよ?」

そういって、私はそのアプリのアイコンをタップした。そのアプリを開いたら...スマホの画面に重大ぐらいの少年が出てきた。

「な、なにこれ...?ウイルス?」

晴がびっくりしている。声が出るだけマシだ。私なんか声も出ていないから。

「僕はウイルスではありません。」

その少年は、晴の言葉に反応して話した。

「めっちゃ怪しいんですけど...?」

たしかに晴が言う通り違うと言っている人が一番怪しい。

「あの...?貴方がたは誰ですか?」

私はその少年に聞いてみる。

「僕はAIです。名前はありません。あなたのスマホにいさせてもらいます。」

いきなりスマホに住み着く宣言をされた。

「つまり...雪のスマホのアプリにAIくんは住み着くってこと...?」

晴はAIくんを見つめながら言う。

「はい。晴さんが言うとおりです。」

今月新たな住居人が二人目です。なんででしょうか。そこまで私のところに住み着くのにメリットがあるのかな...?機械にしか感じないのか。

「じゃあ名前がないの不便だな...」

勝手に住居手続き進めないでください。晴さん。でもたしかに名前がないと不便だ。

「じゃあまた雪が名前決めてくれない?」

晴にいきなり指名される。

「わ、わかった。じゃあ何にしようか...」

晴と雪...じゃあ次は...

「雨!雨にしよう!」

「僕の名前...雨ですか。わかりました」

気にってくれたのか...?感情が取りづらい。気に入ってくれたと信じよう。」

「じゃあこれからよろしく!雨!」


『AI少年の名前が雨に登録されました』


***


「…ん」

机に置いてあったスマホから雨の声がする。

「どうしたの?雨」

晴が雨を覗き込むように聞く。

「…雪が明日乗ろうとしてる電車。明日爆発します」

冷静に雨が言う。

「はぁ?!ど、どういうこと?!」

私はそう声を上げる。

「僕の未来透視能力がそう言ってました」

能力持ってたの…?雨。

「じゃ、じゃあ、どうすれば良いの?雨。」

晴が聞く。確かに解決策がないと、どうしようもない。

「簡単です。その電車に乗って爆発事故を防げば良いんです。」

簡単に言うけど…無理でしょ。爆発事故を防ぐって。私達は素人だぞ?

「爆発事故の原因はなんなの?」

確かにそれが分からないと防ぎようがない。

「五号車に爆発物が置かれるみたいです」

「じゃあそれを解除するのね?」

「そうです」

なんか決まりみたいになってるけど…難しすぎるでしょ。

「でも、誰が解除するの…」

解除出来る人がいなければ意味がない。だから聞いてみた。

「ん?晴できるよ?」

な、なんだって?!は、晴、爆発物解除できるの?!

「じゃあ、晴がやればいいですね。」

なんか…できそうな気がしてきた…

「それじゃあ!作戦会議するよ!雪、雨良いよね?」

晴が私たちに確認を取ってくる。

「危なそうだけど…やってみる価値はある!」

私はそう答える。

「僕も同じ意見です。」

雨も賛成みたいだ。

「えーっとまず何時に電車に乗れば良いの?」

私は雨に聞く。爆破時間によって乗る時間を変えなきゃだからね。

「九時半の電車に山丘駅から乗ります。」

なるほどね~…メモメモ。

「それで五号車に乗り込めば良いんだね」

晴もメモをしながらそういう。

「それで、桜山駅で五分停車します」

桜山駅はターミナル駅だから五分停車するんだよね〜

「その時に、五号車のトイレにある爆発物が爆発します」

その時に爆破か…犯人もよく考えるなぁ…

「犯人が電車に乗るのは美山駅。その時にトイレに行って爆破物を置きます。」

なるほど…ついでに犯人捕まえたほうがよさそうだな…

「その時二人にはトイレになるべく近い席に座ってもらいます」

一番危険な席だけど、止めれば良いもんね。

「犯人は二十代女性。黒のパーカーに黒いチェックのズボンを履いています。」

その人を捕まえればいいのね。いけそうかもしれない。

「犯人が爆発物を置く、出てくる。そしたら晴は爆発物の解除をしてください。その間に雪は犯人を捕まえてください。その間に僕は通報しておきます。」

連携プレーだね…どうにかなりそう!

「よーし!私達みんなで頑張るよ!」

「「「オーー!」」」


『作戦実行』


「よし!駅着いたよ!」

私は画面の奥の雨に言う。

「作戦通りあの電車の五号車の一番トイレに近い席に座ってください。」

「了解!」

私と晴は電車に飛び乗る。そして席に座った。いつもの電車…いつも仕事で使っている電車なのに少し落ち着かない。

「緊張するね…」

晴が私の耳に囁く。

「そうだね…」

でもこの電車に乗っている人は全員未来のことは知らない。いつもの電車。いつもの行き先へ向かう人たちだ。私たちみたいにソワソワしている人は多分いない。

「次の駅が美山駅だよ…」

晴に言われてハッとした。考え事は良いけど、しっかりしなければ。さもなくば爆破事故に巻き込まれるかもしれないからね。

「美山駅に到着です。」

駅に着くと雨の予想通り犯人特徴をした女がやってきた。女はやはりトイレへ向かっていった。

「行くよ…」

「うん…」

私は出てきた女を

「おりゃ…!」

捕まえた。

「な、何すんのよ!」

女はジタバタ暴れる。

「トイレで何をした…?」

私は落ち着いて聞く。周りを見てみると完全に私が犯人だ。

「と、トイレに行っただけよ!」

犯人ならそう言うに決まっている。

「雪!爆発物あったよ!」

晴が言いながらこっちに向かってくる。

「解除した?」

私は晴に聞いた。

「もっちろん!止まってるよ!」

晴すごいな…そんな会話をしていたらスマホの奥から声が聞こえた。

「通報しましたよ〜」

雨ナイス過ぎる!

「で、犯人さん…あなた、やりましたよね?」

私は女に聞く。

「しょ、証拠は?!」

あるんだよな〜

「手汗ついて爆弾についてた布に後で来てますよ?」

合わせてみると、犯人にピッタリ。

「そんな…」

悲しそうにする女。

「まあ防犯カメラ見れば分かりますよ。爆発しちゃったら見えなくなるのを狙ったんですね。」

晴が落ち着いて言う。何かいつもの雰囲気と違う。不思議な感じ。

「もうすぐ駅員か警察が来ますよ。もしあなたが犯人でなかったら私達は本気で謝ります。」

私はそういう。多分正しい。合っているはず。だけど念の為言っておいた。

数分後。

「大丈夫ですか?!」

警察の人が入ってきた。

「あの女の子が爆発止めてくれたさ!」

近くにいた男の人が晴の方を見てそういった。

「ともかく…五号車にいた人に話を聞きますね」

その後事情聴取を行った。私達は周りの人よりたくさん聞かれたけど、これで良かったと思う。防犯カメラをみるとちゃんとその女が映っていたらしい。何故わかったのかとかを聞かれたけれど、「女のカバンから変な音がして、トイレに女が行ったあと、その音がトイレの方に聞こえたからなんとなくわかった。」と言って誤魔化しておいた。たぶん人生で一番疲れた日だった。


***


「疲れたぁ〜!」

そう言って私はソファーに倒れ込む。事情聴取、テレビ取材、その他諸々いろんなことして疲れた。

「というかよくあれで誤魔化せたよね」

晴はカーペットに横たわりながら言う。確かに適当なこと言ったものだ。

「ん…」

雨がスマホの中から声を漏らす。

「どうしたの?」

覗いてみるとニュースのタブが開いてあった。

「これ見てください」

見てみると、先ほどの爆発事故未遂事件が大きく取り上げられていた。


「県内で爆発事故未遂。爆発5分前に爆発を防ぐ」


という内容だった。普通のニュースだと思って見ていたらこんな言葉が書いてあった。


「最強耳を持った女」


これはどうしてこうなったかわかってしまった。警察の人になんとなく音でわかったって言ってしまったからだ。

「これ雪のことだね」

晴がそういう。それしか思いつかないね。うん。

「こっちもですよ」

そう雨は言う。見てみると


「天才少女」


と書いてあった。何のことかと思ってみてみたら、


「謎の天才少女が爆発物を解除」


と書いてあった。

「これは…晴のことかな…」

爆発物を解除したのは晴だし多分晴のことだ。どのSNSを見ても「最強耳を持った女」や「天才少女」と書いてある。

「良かったですね」

雨が笑っていう。良かったのかは…わからないけど…まあ丸く収まったことだしいい…のか?

「そういえば今日雪は用事あるんじゃ?」

春に言われてハッとする。

「漫画の提出日だ〜〜〜〜!」

一応私は漫画家なのだ。ドン底の。あと30ページもある。

「徹夜?」

晴に言われる。いや、違うんだ。今日提出だから…今日の、二十三時五十九分までに終わらせないと、大変なことになってしまう。

「現在時刻、十二時二十五分です」

半日も無いよ…

「まぁ…頑張ってね〜」

もうだれか助けてくれ…


***


今回の件からわかったことは雨は未来予知ができること、晴は爆発物処理ができること。

「いやー!なんかヒーローみたいで楽しかったね!」

「たしかにそうですね」

そして...この二人が異常なほど呑気なこと。何だこののほほんとした雰囲気は。なんで自分を危険にさらしたのにこんなに気楽なんだよ。人間には理解不能なのか...?

「雪は楽しかった?」

「逆に聞くけど二人は何を楽しんでいるの!?」

本当に理解が追いつかない。まずこの二人とこれからも過ごすことになると大変でしかないと思う。でも、この二人と過ごすのはとても楽しい。ただ...いろんなことに巻き込まれると思う。それだけが心配だ。

「...なんか迷惑かけてます...?」

心配そうに雨がこちらを向いてくる。雨はそういうところしっかりしているんだから。...というか私は誰目線なんだ?

「大変だけどね...二人と過ごすのはとっても楽しいよ!だから心配しないで!雨!」

私は雨に言う。

「そうだよ雨!」

晴が得意げに言う。

「晴が言う事じゃないよ...」

私は元気すぎる晴に呆れてそういう。

「あははーごめんねっ!」

手を合わせてウインクをして、いかにも許してねって言いたげな顔で晴がこっちを向いて言う。一体何なんだよ...そんなこんなでこの件をきっかけにカオスでわちゃわちゃした日常が始まるのであった...

どうでしたか?

意味わからない話だったと思います。だって自分の思うがままに書きましたから。あまり深いこと考えてません。

この物語はシリーズ化するために短編にしました!

これからもこのシリーズをお願いします!

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