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第十話 セーラの回復魔法講座とダラスのブートキャンプ

 俺は今、セーラに回復魔法を教わっていた。


「では母さん、よろしくお願いします。」


「ええ!!任せて!!

 ロエルは天才だから、スパルタでいくわよ!!」


 何やらすごく張り切っている。

 思えばセーラからものを教わるというのは初めてだ。

 今までほとんど独学でやってきたからな。

 セーラの方も自分が教える前に俺がこなしてしまうから教えるのに飢えていたのだろう。


「お手柔らかにお願いします。」


「まずは私がお手本をみせるからみてて!!」


 と言って、セーラは詠唱を開始した。


「神なる力は力失いしかの者の時を戻す。リエイル」


 一節だけのシンプルな基本魔法だ。


「さあロエル、真似をしてみて!」


「はい!分かりました!」


 俺も詠唱をする。


「神なる力は力失いしかの者の時を戻す。リエイル」


 魔力の動き方が他の魔法とかなり違う。

 これは覚えるのに苦労しそうだ。

 これでいいですかとセーラの方をみると、すごく驚いた顔をしている。


「あれ、どこか間違ってました?」


 俺が心配になって聞くと


「…一発で成功するなんて…

 やっぱりロエルは天才だわ!!」


 ただの親ばかだった。


「母さんの子なんですから当然ですよ。

 母さんの教え方がうまかったんです。」


 そんなこんなで、俺はセーラから何種類か回復魔法を教わった。

 回復魔法講座がひと段落つき、セーラとお茶を飲んで休憩していると、ダラスが何か言いたそうな顔でこちらを見ていることに気が付いた。

 まあよく分からないので無視していたら、ついに話しかけてきた。


「…なあ、ロエル、剣術に興味はないか?」


 なるほど、セーラが俺に魔法を教えているのをみてうらやましくなったのか。


「何言ってるのよ!ロエルは魔法使いなんだから剣術なんていらないわ!」


「いやいや、男と言ったら剣!そして筋肉だろ!」


 ダラスとセーラがけんかを始める。

 やめて!私のために争わないで!

 …

 ふむ、剣術か。

 近接攻撃手段とか魔法が使えないときに備えて覚えておくのもいいな。

 それに魔法剣士というのもかっこいい。

 今覚えるのは少しというかかなり早い気もするが、ダラスもかわいそうなのでここはダラスの肩をもつことにした。


「父さん、俺に剣術を教えてくれませんか?」


 俺がそう言った途端、ダラスが分かりやすく目を輝かせる。


「ははっ!ロエルがそういうなら仕方ないな!

 父ちゃんが剣術を教えてやろう!!」


 急に機嫌がよくなった。

 本当に単純で調子のいい人である。

 まあそこが彼の人徳でもあるのだが。


 いくら上位魔法が使えるといっても俺の体はまだ三歳だ。

 当然剣なんて振れない。

 ということで、まずは体づくりや簡単な体術の訓練をすることになった。

 腹筋、腕立て、スクワッド、ヒールレイズなどだ。

 そして毎朝庭でランニングをする。

 ときにはダラスになげとばされて受け身の練習をすることもあった。

 三歳の体をいったい何だと思っているのか…


 でも、この体はここでも優秀なようで三歳のくせに前世の俺より運動できるような気がした。

 勉強といい魔法といい工作といい運動といい…本当にこの体は何でもできる。

 これなら俺が入ってなくともそこそこ今に近い生活をおくっていたのではないだろうか。


 そんな感じで朝と夕方はダラスと一緒に筋トレ、日中はセーラの回復講座をするという生活をおくった。

 セーラが知っている回復魔法をすべて覚えてからも、セーラからは薬学を教わった。


 もちろん魔法の研究も続けた。

 詠唱(無詠唱)魔法も使えるようになったおかげで、さらに地下研究所は拡張され、もう体育館位の広さになっていた。

 水と土と風の魔法陣を駆使して作った隠ぺいの魔法陣による結界も張られていて、ここならだれにも気づかれずに大魔法をぶっぱできる。


 修行の一環として魔石づくりということもしていた。

 土魔法を改造したもので、自分の魔力を魔石に変換できるのだ。

 もちろん逆も可能である。

 それでいろんな形の魔石を量産して、魔力操作力をあげると同時に、いざという時の魔力の蓄えをつくるという目的である。

 今のところ魔力ぎれを起こしたことはないが、非常時に起こしたら大変だからだ。

 また、魔石は俺がいなくても専用の魔法陣があれば魔法陣に魔力を供給できるので、先ほどの隠ぺいの魔法陣や、水と土の魔法陣でつくった防御の魔法陣など、常時起動している魔法陣の魔力供給源となった。


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