第65話
遅れたけど、しれっと今日の分投稿しときます。
「軽く見て回ったが、村には〈大鬼〉が100体ほどと、その指揮個体とみられる〈大鬼隊長〉が10体ほど存在した。そしてそれらをまとめる〈大鬼将軍〉と思われる個体も確認した。地図はこれだ。」
「危険だったろうにわざわざ頼みを聞いてくれてありがとう。これで良い作戦が建てられる。」
会話が終わり、偵察を頼んだ隠密行動向きの勇者に感謝を述べ退出させると、早速会議は紛糾した。
いつ、どのルートで、どのように攻めるか、それが決まった時にはすでに真夜中だった。
本部からの帰り道、僕は一人で素振りをしたりして鍛錬をしながら考え事をしていた。
「1か所目のポイントでの目的は、ある程度強い魔物と戦うことで魔物を殺すことに慣れることだろう。2か所目のポイントは1体の強大な敵に対する連携を重視しているのだろう。」
「では、今回の目的は何か。」
「恐らく、〈大鬼〉との集団戦をすることが目的なんだろう。〈大鬼〉は強いが、僕と強さはあまり変わらない程度だ。他の人でも2対1でかかれば倒せるからね。」
そうしてぶつぶつと考え込んでいると、他の勇者の一人が呼びに来た。
どうやら夜営交代の時間のようだ。
僕は武器をしまい、今晩の夜営の自分の担当箇所へ足を向けた。




