表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/85

第47話

 翌日、再び訓練場に向かった私はその途中で兵士に呼び止められ、城へと向かうこととなった。



 帝都の中央に存在している、帝国で最も大きな建物であり、小さな町が下手したら軽く十数個は入る帝都でも、その約9分の1の面積を誇る巨大建造物。


 それがこの城、バルトロード城である。


 巨大な城の中は最早迷路となっており、下手したら一生出られないだけの範囲があった。


 現にちょうど今、その城に招き入れられた私は、早々に覚えることを諦めていた。


 何せ、延々と廊下の模様はほぼ一緒、他の部屋に行くのにも何度も階段を上り下りしなければつかないようになっている、そんな場所をどうやって記憶しようというのか。



 20分ほど、兵士の先導で城の中を歩き続けた結果、ある部屋にたどり着いた。


 部屋には大きなソファと机が置いてあり、そこにはすでに到着していたらしい隊の他のメンバーがそろっていた。


 どうやら、他のメンバーもどうして集められたか知らないらしく、その部屋でしばらくの間、待機することとなった。



 そしてそこからさらに約30分後、呼び出したものの用意ができたというので、再び部屋を移動することとなった。


 また、長いこと続く道を先ほどよりも長い間歩き続け、しばらくした時、ようやく一つの部屋にたどり着いた。


 その部屋に入ると、見覚えのある男が椅子に座っており、私たちにも椅子に座るよう勧めてきた。


 「宰相閣下、今回我々が呼ばれたのは、どういった理由があるのでしょうか。」


 隊長であるアーレスが代表して質問すると、椅子に座っていた男、宰相は、私たちが椅子に座ったのを確認してから、こう話し始めた。


 「皆は、今回の少数精鋭部隊が、どのようなものか理解しているか?」


評価と感想をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ