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第44話

 「私は、この隊に配属された、お前たちの直属の指揮官となる、アーレス=ラスティックだ。得意なスキルは盾術だ。」


 最初だからか、金髪黒目の真面目そうな男、アーレスは私達4人を見ながら、かなり堅い挨拶をした。


 「次は、私かな?どうも、副隊長に任命されましたクールス=モートと申します。特技は隠密かな。よろしく。」


 二番目に挨拶をしたのは、茶色の髪に青い目をした男、クールスだ。


 彼は人懐っこそうな笑みを浮かべて、握手をしようとみんなに手を出していた。


 「俺は、バラン=ロテリオだ。一番得意なことは交渉術だが、戦闘面でいうなら弓を扱うことが一番得意だ。」


 三番目は、私でも知っている大商会の、ロテリオ商会の姓を名乗るくすんだ金色の髪をした青年だ。


 弓が得意というのは確からしく、上半身のがっしりとした筋肉の発達が特徴的だった。


 「私はシェラだ。スラムの出だから、苗字はない。特技は地味だが、投擲術だ。500メートル程度の距離なら百発百中で当てられる。」


 四番目は、この隊では紅一点となる青髪の少女、シェラだ。


 地味とは言うが、500メートルもの長距離を百発百中で当てられるものは滅多にいない。


 それこそ、100年に1人の天才と言われる部類だ。


 彼女はスラムの出だからか、萎縮してしまって地味だというが、そこの点はきっちりと自信を持っていい部分だと私は思う。


 「私はハマー=フロータス。基本的に何でもできるけど、戦闘では近接戦闘術を収めている。あとは詮索は無用に願う。」


 最後に挨拶するのは私だ。


 最も、これはほとんど情報を開示していないのといっしょだ。


 なぜなら、今の私は深くコートをかぶってよく見えない、フードの中を覗き込んでも緑の仮面をつけている怪しいやつという見た目だからだ。


 「なッ!!何言ってんだよ、てめぇ、信用できっかかよ。フードと仮面取ってよく顔見せ「待て。」ろや。ってなんだよ、隊長。」


 「陛下からの命令では、自分を隠そうとする者がいても無理に暴いてはいけないと、そう言いう命令が下っている。」


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