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第2話

ステータス表記を変更しました。

 俺は気づけば転生していた。それも異世界にだ。

 

 

 生まれてすぐの頃、俺はそう理解した。

 

 そりゃ、最初は何処かの病院かと思った。

 

 けどそれはすぐに否定された。何せボロい田舎の日本家屋だってもっと丈夫だろうという部屋で目が覚めたからだ。

 

 

 そりゃあ、家があまり裕福でなくて両親に無視されていたからといって隙間風が吹くような家でオレンジ色の髪をした外人の若い女の人に知らない言語で話しかけられれば、普通でないことは分かる。

 

 次に異世界だと思った理由だが、意識がある程度はっきりしてきた頃、竈に火を入れていたときに(子供が寝ているそばに竈があるっていう中々狭い家に住んでいる)何かを呟き手をかざしただけで、火が燃え上がったりしたのは確実に何かがおかしい。

 

 最後に決め手となったのはステータスとかいう頭の中に浮かんでくる不思議な文字だろうか。

 知らない筈の文字なのに何故か理解が出来るこの文字はどうやら自分についての情報が書かれていた。

 

 

 

 

『名前・・・・・ハマー=フロータス

 位階・・・・・7

 レベル・・・・847

 種族・・・・・普人

 性別・・・・・男

 年齢・・・・・0歳

 スキル・・・・【虫言語理解】・・・レベル1

        【体力微回復】・・・レベル1

        【魔力微回復】・・・レベル1

        【飢餓微耐性】・・・レベルMAX

        【飢餓小耐性】・・・レベルMAX

        【飢餓中耐性】・・・レベルMAX

        【飢餓大耐性】・・・レベルMAX

        【飢餓超耐性】・・・レベル88

 称号・・・・・無し

       (転生者、『■■■■』*隠蔽中*)』

 

 

 

 

 レベルが異常だったり、前世で餓死したからか【飢餓耐性】が途轍もなく高かったり、【虫言語理解】とかいう意味の分からないスキルまで存在する突っ込みどころ満載のこのステータスの最大のやばい点は称号の部分だろう。

 

 

 『転生者』はまだ良い。『■■■■』もまだぎりぎり良い。中学校の友達に借りた異世界系の本にあった転生特典だとか考えることはできる。

 

 だが、隠蔽中という言葉は厄の匂いしか存在しない。

 

 こういう表示が出されるということは誰かが隠蔽したということ、当然俺ではない。

 では親か?

 そんな訳はない。

 俺は自分の意識はは生まれたと思われる時からはっきりとしており、生まれた時から三ヶ月ほどたった今でも頭の中に浮かぶステータスに変わりはない。

 

 つまりだ。

 隠蔽を施したのは俺が生まれてくる前、転生する前ということになる。

 

 両親はありえない。

 餓死する1週間以上前から両親とは目を合わせるどころか姿すら見ていない。というかそもそも前世ではステータスなんぞ存在しない。

 

 故に、俺に隠蔽を仕掛けたのは転生している時ということになる。

 なんなら、隠蔽を仕掛けた奴と転生させた奴が同一人物という可能性すらあり得る。

 

 何のために?

 と、思うが今の乳幼児という状況では何も分からない。

 

 

 出来ることはとりあえず情報を集めながらスキルを鍛えたりレベルを上げることぐらいだろうか。

 

 

 とりあえず今すぐに為すべきこととしては母親と思われる女性から与えられる母乳に対してどう対応すべきかということだろう。

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