第24話
「だからこそ、私は━━━」
「待った待った、止まって。」
興奮して止まらない仮面をつけた男に、俺は興奮を抑えるように言い、話を元々の話に戻した。
「1番最初の質問からどんどんはなれているぞ。」
そう、注意をすると興奮していた様子は一気に収まり、元の紳士然とした様子に戻った。
「ああ、すまなかったね。それで確か、最初の問いは私の名は何かというのと、私の目的とは何かというのと、私が君にさせたいことだったね?」
「そうだ。」
そう確認してくる仮面をつけた男に返事をすると、仮面をつけた男は語り始めた。
「まず、私の目的はというと、さっきも言ったかもしれないが合計18柱の【■■】系の因子を持つ神を作り出すことだ。次に私が君にさせたいことだが、私としては君が神になってくれさえすれば、あとはどうでもいい。」
「まあ、あえて言うとすればすべての【■■】系の神がそろうまで、死なないでほしいというぐらいだろう。封印されたとか、縛神監獄に放り込まれるだとかは何とかなるが、流石に殺されちまったら打つ手がない。」
「そこら辺は、【■■】系の権能、いや神を復活させようとすれば神権が必要か。とりあえず、こちらからは殺されてしまえばなんも出来ないと言っておく。」
何を言っているかは正直分からなかったが、とりあえず首肯して先を促す。
「そして、最後になるが私の名前だ。私は、いくつか持っている神権の内の1つによって、名を3つ持っている。とりあえず、まあ最初の名以外は聞こえないだろうが一応すべての名を言おう。」
「ちなみに、神の名というものはむやみに口に出してはいけない。下手な存在が神の名を言えば、神によってはその時点で神に魂を掌握されてしまうこともありえる、と忠告しておく。」
そう忠告してきた後に、仮面をつけた男は立ち上がり言葉を発する。
「私の一つ目の名は、最高神に位置する1柱、最高神序列十六位の『遊■■■■クル■■』に反逆した上級神、『■■の神■■■ート』。」
仮面をつけた男がその名を発した瞬間、空間がねじ曲がり引き込まれるような感覚を感じた後、自分が何かに侵食されていくようなそんな感覚がした。
仮面をつけた男は、一つ目の名を発した後に「そして」と言葉を加え、二つ目の名を発した。
「私の二つ目の名は、全世界のすべての神、すべての世界、はたまたすべての事象までもが書き込まれるという■■書■(■カ■■ク■■■■)の管理人である超位神、『■■■■ハ■■■■』。」
二つ目の名を発した瞬間、辺りの不気味な感覚は消え失せ、今度は自分の知らないことまで全てが見られている、そんな感覚が自分を支配した。
そして仮面をつけた男は、「最後に」と答えた後に、最後の三番目の名を発した。
「私の最後の、そして本当の名は全てを欺き操る虚構の神、『■■■■■■■■■』である。」
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