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第16話

すいません。

遅れました!!


 異界に入って3日目。




 3日目と言ったが実際に時間が合ってるかどうかは分からない。


 俺自身の体内時計はもともとかなり滅茶苦茶だが、異界の天空は一定時間ごとに明るくなったり暗くなったりするので、恐らく3日目だ。



 この3日間で同士討ちさせた虫たちをようやく一体の蟲に進化させることができた。


 記念すべき一体目は、カマキリが蟲に進化した【鉄鋼蟷螂(アイアンマンティス)】だ。


 いやはや、3日間ぶっ通しの上に蠱毒の状態でもあったはずなのにこれほど時間がかかるとは正直思っていなかった。


 まあ、虫たちが殺しあう様子を見ていることは、そこそこ楽しめたからよかったんだが。


 今後はこの調子で虫たちを生み出していこうと思う。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 異界に入って12日目。




 虫同士を殺し合わせることで蠱毒を利用し、蟲を作り上げる工程は日が経つごとに加速していって、今では五体の蟲を作り出していた。


 蠱毒を使ったからか、【巨大蚯蚓(ビッグワーム)】や【剣殺蠍(ソードデッドスコーピオン)】など9位階にしては強力な虫たちを作ることができた。


 だが、蟲同士を殺し合わせてさらに強力な上位の蟲を作るにはまだまだ蟲の数が足りない。


 まだまだ作り続けなければ。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 異界に入って30日目。



 今では、1日に一体ずつ蟲を作ることが可能になっていた。



 最近は少し蠱毒の内容を変えて、同じ虫同士で殺し合わせ蟲を作ることにしていた。


 そうしてみて分かったことがある。


 まだ例は少ないから詳しいことは言えないが、同じ虫同士を殺し合わせて蟲を作ると、その蟲がある一定方向に特化した蟲に進化するのだ。


 もちろん、その分弱点が増えるため一概にどちらが良いとは言えないが。


 例えば、直接戦闘は弱いが気配を隠すことは得意である【暗殺蜘蛛(アサシネイトスパイダー)】や、継続行動が難しい代わりに目に見えないほどの速度で飛び回る【高速蜻蛉(スタードラゴンフライ)】、機動力を殺すことで超遠距離からの針の射出を行える【狙撃蜂(スナイパービー)】などである。


 今後も実験は続けていく。



 ちなみに、未だ腹が減ったという感覚はない。


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