第15話
皆さん、だいたいどれくらいの文字数が一番見やすいんですかね?
異界に入って1日目。
この異界では土や植物は存在するが実際は、それは魔力で創られた偽物ということを異界に入ってすぐに理解した。
この異界に入るときに持っていって良いと言われた物は、最低限の衣服と魔力を流せば水が流れる魔道具の2つだけだった。
いつになったら出してもらうということは決まってなかった。
そのため、この地味に魔力の回復が早い異界で【飢餓耐性】をカンストさせるまで、他のスキルたちもレベルを上げてしまおうということにした。
というか、4位階に至るには【飢餓耐性】をカンストだけでは足りないため、他のスキルのレベルをまだ上げなきゃいけないのだが。
とりあえずどんなスキルのレベルを上げるかというと、賊王達との戦いによって【虫統率】がレベルMAXになったことによって取得した【虫召喚】だろう。
少しずつ回復する魔力を使ってとにかく大量に、具体的には十万匹ほど召喚し、そいつらを殺し合わせることでこの魔物の存在しない異界で、新たな蟲を生み出し自らの兵士とする。
蟻やカマキリ、Gではそれぞれ召喚するのに必要な魔力の量が全然違う。
そこで同じ量の魔力で召喚したときにどれほどの量の虫が出てくるか、大量に召喚する過程で、それぞれの種族でどの虫を召喚すると一番効率がいいか、などなど様々なことを調べてゆく。
たった数日でこのレベルの【飢餓耐性】が上昇するとは思っていない。
だからどうせこの異界には1人で数か月、場合によっては数年単位入っているということになる。
俺は何もしていない時間というのはあまり好きではない。
というか、嫌いだ。
何もしないぐらいなら仮に無駄になろうとも動いていたい。
長い間、この異界に入っているのだから1つ1つをじっくりとやらなければ、飢えではなく退屈で死んでしまう。
やることがなくならないように気を付けなければ。
まずは、何をすればいいか虫たちの蠱毒を眺めながらこれから何をすべきか考えよう。
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