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東方海賊放浪記  作者: 名も無き小説作家
2/2

第1話 博麗の巫女

皆様、お久しぶりです

今回は博麗の巫女加入回です

その日もシャドースローネ号の甲板で

上陸組のメンバーを決めているジャック達がいた。

「それで、人里に行く訳だがどうするか?」

「私は買い物に向かう訳ですが、誰かついて来られますか?」

「なら私も行こうかしら、新しい本も買いたいし」

「ならフランも行きたい!」

「私は残ろうかしら、操舵として何時でも動けるようにしとかないとね」

「なら見張りは私が請け負います」

「頼めるか椛?」

「はい!任せてください」

「それでジャック船長はどうするおつもりですか?」

「久し振りの陸だからな降りて色々と見て回りたいだがな」

「なら私と射命丸さんで案内しますよ」

「お任せください!」

「悪いな早苗、射命丸」

「いえいえ、私も久し振りに陸を見て回りたいですから」

「じゃあ妖夢が護衛で着いていくみょん」

「となると俺と動くのが早苗と射命丸と妖夢位か?」

「それで私と買い物に行くのがフランお嬢様とパチュリー様、小悪魔に慧音副船長

それにリグルとミスティア、チルノと大妖精、三妖精位かしら」

「慧音も行くのか?」

「ああ、私も買いたい物があるしな」

「それで残るのは私と椛と美鈴、残った全員ね」

「それじゃ行くか!」

『オー!!』

俺達上陸組は船から離れて出発する


何ヵ所か回ってそろそろ帰ろうか相談していた頃

ふと俺は少し離れた山の上に神社の鳥居のようなものを見つける

「どうしました?」

「いや、アッチに神社が在るんだと思ってな」

俺の言葉に釣られ早苗が俺の見て居る方を見て俺の言った神社を確認して驚愕する

「えー!!もしかして博麗神社知らなかったですか?」

「あまり陸地に上がって無かったしな」

「あややや、でもこの幻想郷でも最重要施設の筈です、一度も行って無いですか?」

「博麗の巫女には先代には顔を会わせたが場所は現幻想郷海軍の本部の一室だったからな」

「それは結界外隆起異変と地殻異変と海洋入り異変が起きて増えた海賊に対して

どう対応するか決める為の会議、幻想郷大会議の事ですか?」

「よく知っていたな、射命丸」

「まぁこれでも幻想郷の記者ですから、休業してますが」

「まぁとりあえず、地殻変動と結界の不安定かにより幻想郷の一部が海に繋がりその為に

俺達みたいに海賊をしだす奴が増えたからそれ等をどうするか決める為の会議だったからな」

「かなり大規模な異変でしたからね、今ではかなり幻想郷の地形も変わってますから」

「その会議で守矢の二柱、先代博麗の巫女、現幻想郷海軍の顔役、うちの亡霊お嬢様と

吸血鬼のお嬢様に地底の令嬢それ以外では鬼神海賊団の船長か」

「かなり豪勢なメンバーでの会議でしたね」

「まぁこれからの指針決めだからな、幻想郷の顔役と海洋世界と言える世界出身の

俺が呼ばれた訳だ」

「ですが船長はその時この幻想郷に来たばかりでは?」

「まぁだが海賊という物がどういう物か解る奴は必要だろ?」

「それで会議に呼ばれたと?」

「まぁそれだけではないがな」

「他の理由?それはなんですか?」

「俺の真意を探りたかったのさ、元帥はな」

「あの方らしいと言えばらしいですけどね」

「とりあえず博麗神社に行ってみますか?今なら今代の巫女の方もいらっしゃると思いますし」

「そうだな、行ってみるか」

俺達は博麗神社に向かった。


「ここが博麗神社か、、、」

博麗神社の鳥居をくぐり抜けてその姿を目の当たりにして驚きの声を上げる俺に射命丸が

説明してくれる

「そうですね、この幻想郷が出来てからずっと主要施設とされてきた場所ですから」

「霊夢さんは居ますかね?霊夢さん!」

早苗が今代の博麗の巫女を探し呼び出そうと声を上げる

「あ!居た居た、こっちですよ霊夢さん!」

「早苗じゃない、どうし、、、」

早苗に呼ばれた巫女服の少女がこっちを見て固まる

「お前は商売泥棒!!」

「商売泥棒?何だそれはそう言われる覚えは無いが」

大声を張り上げたかと思うと霊夢と呼ばれた少女は俺達の元へ走ってくる。

そんな事を大声で言われても本当に覚えが無いんだがな

「よくもぬけぬけと!とりあえず海賊覚悟!!」

少女は飛び上がりいつの間にか手に持った大幣を振り上げて襲いかかってくる。

そう使う物じゃないと思うだが

妖夢がすかさず刀を抜き防ぐ

なんで刀で木出来た棒を防ぐ状況に成ってるだよ!

「いきなり襲いかかってくるのはどうかと思うみょんよ」

「うるさい問答無用よ、邪魔するならアンタごと地平の彼方に吹っ飛ばすわよ!」

そこからそのまま斬り合いのように成る霊夢と妖夢

なんでこうなった?そのままつばぜり合いになるふたり

「やるように成ったわね、妖夢」

「そっちは喧嘩速く成ってるみょんよ」

「うるさい!ソイツが悪い!!

ソイツが来たから私の仕事が!!!」

つばぜり合いを続ける霊夢の後ろから背の高い見覚えが有る女性が音もなく立つ

「止めんか!霊夢!!」

「イタッ!!!」

その女性はいきなり霊夢を殴り付けた

「なにするのよ、お母さん」

「何するのよ、じゃないわよ、出会い頭襲うからじゃない」

「だってアイツは、、、、」

「久し振りだな、アンタが此所に来てるとは思わなかったよ、先代博麗の巫女博麗来夢」

「私もビックリしたよまさかアンタが此所に向かうとはおもわなくてね、

異世界の海賊エドワード・ジャック」

「まぁあまり陸地は回って無いからな、観光みたいなもんだ」

「成る程ね、とりあえずゆっくりして行くと良い」

「お母さん、なんでそんなに親しそうなのよ!

ソイツが余計協定を取り付けたから私達の妖怪退治の仕事が無いじゃない!!」

「仕事が無いのは前からだろうに、それにジャックはあの条約を取り付けた事で

幻想郷の人々と無害な妖怪を守る為に作っただろ?怒るのは筋違いだよ」

「そうだけども!!」

「それに妖怪退治の仕事が無くなた訳じゃ無いよ、海賊となって悪事をする妖怪や人間を

討つ仕事は有るだろう?」

「それにしたってコイツが一年前位にほとんど討ったから居ないじゃない!

それに海賊を仕留めるのは幻想郷海軍に入隊するか、海賊になるしか無いじゃない」

「なんかよく解らない理由でキレられてますねジャックさん」

「まぁあの女の言ってる事は間違いでも無いが、それでもよく面識も無い奴に襲いかかるとは」

「それよりお互いにいい加減自己紹介したらどうだい?アンタ等二人は初対面だろ?」

「何でコイツなんかに自己紹介しなきゃいけないのよ」

「俺はしたいだがな、これだとな」

「霊夢良いからしときなさいな」

「わかったわよ!博麗霊夢よ、これで良いかしら」

霊夢は来夢に促され自己紹介をしてくる

「エドワード・ジャックだ、スローネ海賊団の船長をしている、よろしくな」

「アンタなんかによろしくしないわよ!」

「私も一応名乗っておくかね、そこの三人とは面識無いしね、博麗来夢だよろしくな三人とも」

「東風谷早苗です、よろしくお願いします」

「射命丸文です、先代のお噂はかねがねお伺いしてますよ」

「魂魄妖夢です、うちの幽々子様から話しは伺ってますみょん」

「そういやぁ文は新聞記者で妖夢はあの男の孫で幽々子の従者だったね

なら私の事も知ってたか」

「まぁ私達じゃ無くても博麗先代の功績を知らない者は居ないでしょう」

「そうだみょんよ!先代様は本気のうちの祖父と素手で渡り合えたかなりの手練れだと

幽々子様に聞いたみょん!二人とも親好も有ったそうだしみょん」

「それよりも!アイツは幻想を混乱の渦に落とし入れた大海賊なのよ!!」

「だから彼の首には懸賞金がかかって居るんだろうに

まぁ言う程悪い奴では無いと私は思うだけどね」

「お母さん!!」 

「もうとりあえず霊夢は黙ってなさい、話しが進まない

アンタもすまないね、うちの娘の霊夢が酷い言いがかりをつけて」

「いや気にしてないが、それよりアンタそんな大きな娘が居たのか?」

「まぁそりゃあね、私もアンタ等が今この幻想郷を良い意味で賑わす海賊になるとは

思って無かったよ、スローネ海賊団と言えば今の幻想郷で知らない奴は居ないよ」

「それは誉め言葉と受け取っておこう」

「そうだね、そうしてくれると助かるよ

それより霊夢、アンタはジャックと旅にでな」

『!!』

その場に居た全員が驚愕する

「ち、ちょっとお母さん!?どういう事よそれは!!」

「アンタは少し世界を見て来なさい

本当はジャック達みたいに自由に生きたいじゃないかしら?」

「そんなことは、、、」

「良いのか、アンタの娘は犯罪者として後ろから指を指されるだぞ

そもそも博麗の巫女が犯罪者に荷担して良いのか?」

「ならアンタは犯罪行為をしてるのかい?」

「いや、してはこの幻想郷のルールを破るような事はしてない筈だ

だが、そもそも海賊事態が犯罪者と呼ばれる者だぞ」

「それはアンタの世界に居る人を平気で殺すような海賊だろ?

それにアンタは今の仲間達を犯罪者にしたのかい?」

「それは違うが!でも周りの奴等は、、、」

「同じ事さうちの娘もね」

「、、、そうか、なら霊夢が行くと言うなら船に乗せよう」

「それに博麗の仕事はどうするのよ

博麗大結界の管理に博麗神社の維持それに妖怪退治の仕事はどうするのよ、お母さん」

「博麗大結界は先の異変でもう私達が完全に管理する物じゃ無くなったろ?

もう一人の管理者との共同作業だし、博麗神社の維持は私でも出来る

妖怪退治はさっき話しに出たじゃないか仕事が無くなってるって言ってたばかりじゃないか」

「でも!!」

「良いから良いから世界の広さを見て自分の糧にしてきなさい」

「、、、わかったわよ、とりあえず行ってみるわ」

「じゃあ改めて聞くが俺達の船に乗るか、霊夢」

「ええ、世界の広さを私にも見せて貰うわ」

霊夢が会って初めて笑った

それにしても来夢の提案は渡りに船だったな来夢が言わなかったら

俺から言おうと思ったが俺達だけじゃここまで霊夢もすんなり受け入れ無かっただろうからな

「じゃあ娘さんは預かるぞ」

「ああ、霊夢に世界を見せてやってくれ、アンタが見て来た世界をね」

「ああ、任せろ!」

こうして俺達は新たな仲間の博麗霊夢を船に迎える事が決まった。


ジャック達が霊夢を連れて博麗神社の階段を降りて行くのを先代が見送って居ると

隣にスキマが開き、中から一人の女性が出てきた。

「良かったの?アレで」

「ああ、霊夢は博麗の巫女としてじゃなく普通の女の子として世界を見るべきだったんだよ」

「良い機会だった訳ね、あの子にとって」

「私みたいに血生臭い、大切なモノをたくさん失う中で見た世界じゃなく

あの子が自分で選び様々な出会いを経て見る世界の方が良いのさ、私達みたい思いをせずにね」

「まぁジャックなら必ず霊夢を守ってくれるわよ、彼も多くの大切なモノを無くしたから」

「その辺の話しもいつか聞きたいげどね」

「ダメよ、この話しはジャックにとっても辛いだけでは無いけど

それでもやっぱり辛いだろうから」

「わかってるわよ、それよりそっちこそ良いのかい?

アンタの立場上、霊夢に限らず博麗の巫女が海賊をやるのはマズイだろうに」

「それを貴女が言うのかしら?まぁそれに今日はオフなのよ

だから海軍側も知らない事ですわ」

「まったく海軍の元帥がそんなことで良いのかね?」

「それを言ったら博麗の元巫女の貴女もじゃなくて?

結局お互いに親バカよね」

「違い無いな」

二人はひとしきり笑い合う

「それじゃあそろそろ帰らして頂くわ、忙しい立場ですので」

そう言うと女性はスキマに入り消えていった

「心配性だな、霊夢もジャックの事も気になるんだろ?なぁ紫」

来夢は一人呟く

「霊夢、行ってらっしゃい、、、」

そう呟くと境内に来夢は帰って行った


俺達は船に戻り霊夢が加わったので宴会をしてかなり盛り上がった

そして宴会の終わった甲板で海を見ていると後ろから声をかけられた

「ねぇ、よこで一緒に海を見て良い?」

「ああ、良いが、どうかしたのか?」

「私も海が見たくてね」

「そうか」

霊夢と二人で海を見ながら酒を飲む

「、、、今日はありがとうね、それとごめんなさい酷い事を言って」

「いや、気にしてないさ、言われなれてる」

「それでも言っておきたかったの、仲間になるんだから」

「そうか、まぁとりあえず寝るぞ、海での生活はハードだからな」

「わかってるわよ、もう!」

俺達は甲板から寝床に戻る


私はジャックに聞こえ無い様に呟いた

「、、、ありがとう、よろしく、、、」


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