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第38話 今日は定休日なのですが(7)
「あの、お客様?」
「ん? 何ですか、お店の店主さん?」
「雑誌の取材の時に、お好み焼きを焼いた二人は。今日はお店がお休みなので。只今でかけていまして、帰宅の方が正午以降になるのと思うから。今日はお好み焼きを焼く事ができないのですよ。本当にすいません」と。
僕は女神様のように美しいお客様へと、大変に申し訳ないと謝罪をしした。
「……じゃ、店主さん。あなたがお好み焼きを焼いてください。私は、あなたがお好み焼きを焼く姿をここで座って見ていますから。あなたは私のためにお好み焼きを焼いてください。おねがいします」
異国情緒溢れる、銀髪の麗しい彼女が、ッてと。
僕が説明、言葉を漏らしたところで、話しを少し折るのだが。
よく考えてみると?
僕の可愛く、麗しいお嫁さん二人も、異国情緒溢れる女性だった事を思い出したと告げ、説明をしたところで。
僕は話を元に戻すのだが。
僕の美味しくないお好み焼きを銀髪の麗しい女性は食べたいと告げてきたから。
僕は、自身の顔色を変え、(どうしよう?)と、自分の脳内で呟きつつ途方に暮れる。
◇◇◇




