第37話 二人からの嘆願(6)
「うぅ~ん」と、僕は呻りつつ、自身の唇を突き出す。
自身の奥様の、僕への愛情表現を確かめる為に。
「うぅ~ん」
するとこの通りだよ。
僕の正面に座るリムも、自身の瞼を閉じ、可愛い唇を突き出し、呻ってくれたから。
僕とリムの可愛い唇は合体──。
そのまま二人は舌を絡め、愛を確かめ合い、堪能をすれば。
「はい、旦那様。お味噌汁を注ぎましたよ」と。
レビィア僕に優しく告げながら。
レビィア特製……。
大島家の新たな味の味噌汁を僕の前へと置いてくれた。
だから僕は、リムとのキスを堪能するのを辞め。
リムから唇を離せば。
「レビィアありがとう」とお礼を告げる。
「いいえ、いいえ」
僕のレビィアは本当に、夫に対して良く気の利く女房でね。
もうそれこそ?
痒いところにまで手が届く程の女房なのだが。
妹のリムよりも甘えん坊のところがあるから。
「うぅ~ん」と呻りつつ、自分にもリムのようにキスをしてくれと、自主的に催促してくるから。
僕も「うぅ~ん」と呻りつつ。
レビィアの艶やか、妖艶な唇へと自身の唇を張りつかせ、ムニュムニュ……。
その後はお互いの舌を絡め堪能する。




