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第37話 二人からの嘆願(4)
「うん」とリムは頷き。
「パパ、悪いのだけれど。お店の座敷の鉄板にお昼が近くなったら火を点火して、鉄板を温めていてくれないかな?」
リムは朝食のおかずに箸を入れながら僕へと嘆願をしてきた。
だから僕は「うん、分った」と頷き。
「今日のお昼は。昼間から鉄板焼き! 焼き肉にするの?」と。
僕が尋ねると。
「うん」とリムは頷き。
「パパは好きでしょう、焼き肉?」と。
リムが尋ねてくるから。
「うん、好きだよ」と。
僕はこれと言って悩まずにリムへと言葉を返せば。
「は~い、旦那様~。お味噌汁を汲んできましたよ~」と。
レビィアが嬉しそうに、味噌汁が入ったお茶椀を手渡し。
ついでに、僕の頬へとチュ! 迄してくれたから。
僕はレビィアへと「ありがとう」とだけ告げ。
もう二人へと、『何で二人だけで買い物へと行くのか?』の検索をする行為は辞めた。
◇◇◇




