表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/401

第4話 転生後初です! (1)

『へ・ん・し・ん……。とぅ~~~!』ではないけれど。


 俺は自身の脳内で【ドラゴン化】、【竜神化】するように念を入れるのだ。


 それもゴ○ラやガ○ラのような巨大化するのではなく、人の大きさのままで竜神様へと変化をするように願を入れる。


《ボワァ~ン!》


《ドロ、ロロン、パッ、パ!》


 でッ、はないけれど。俺の身体からアニメやマンガのような爆発の効果音と煙が立ち込めるからエリカを拝む人達がこちらを注目して──煙に消防設備が反応してサイレンとスプリンクラーが発動をすると言う事もなく。俺は無事に変身を終えるのだが。

 俺がドラゴン化……。


「……ん? あれ?」と俺は自分の容姿を見て驚嘆してしまう。


 だって俺のドラゴン化した容姿が生前の洋式のドラゴンで身体が黒い……。


 そう、俺の生前の姿はレビィアと同じ漆黒色をしたアニメやマンガ、ライトノベルの冒険譚に良く出てくる西洋式のドラゴン型で。武と力、大地を司る【漆黒の竜魔王】とも俺は呼ばれていたのだ。


 でも俺の今の容姿を見れば解る通りだ。


 真っ白い【白竜】……。


 それも転生後の俺が日本人の為か? 東洋式のドラゴン様……。蛇のような長い胴を持つ東洋の竜神様だから驚き桃○木山椒○木なのだ。


 だから俺は「エリカ?」と呼びたいのだが。今の家の奥様……。女神様の様子を見れば解る通りで。


「汝らに幸あれ」と。


 自分に対して祈りを捧げる人達へと嬉しそうに祝福の神技を大盤振る舞いしているから。俺が変身した事すら気がついてはいない状態のようだ。


 だから俺は取り敢えずエリカも含めたこの場にいる人達を我に返す為に。


「ガォ、オオオッ!」


 竜の怒り! 遠吠え! 一喝を放った──!


 でッ、放ち終えれば俺は速攻で竜神化を解き、日本人へと戻る。




「……ん?」

「あれ?」

「何をしているのだ?」

「俺達?」

「私達は?」


「……何で正座?」


「……何で手を合わせているんだろう?」


「……何かを拝んでいた気がするけれど……」


「……何を拝んでいたのだろうか?」


 エリカの許へと集っていた人達が俺の【竜神様の雄叫び!】を聞き──一喝され我に返り騒めき始め、喧騒へと変わる。


「エリカ~?」


 だから俺は女神化を辞め、我に返っている。


「あらあら、わらわはしでかしましたね」


 と独り言を漏らす奥様へと優しく声を掛け。


「購入する化粧品は決まったかい?」


 俺は何も気にした様子もなく平素……。何も不思議、不自然な事は起こらなかった様子を装いながらエリカへと購入する物は決まったか? と尋ねた。




「……ん? ああ、決まっています」


 エリカは俺の問い掛けに対してニコリと微笑むと。


「えぇ~と陛下~、これとこれ……。あの~、これと、これ……。それとあれもですが~、本当に陛下~、こんにも沢山買ってもらうのってよろしいのですか~?」


 基礎化粧品から仕上げ用の化粧品迄と、色々な化粧品を購入する事になるエリカは自身の顔色を変えながら俺に尋ねてきたけれど。この日本で生活するのに女性には必需品だから。


「うん、大丈夫だよ」

 俺はエリカに微笑みながら告げると。未だ困惑をしながら喧騒している人達の中にいるビューティーアドバイザーのお姉様達へと。


「あの、すいません。これを購入したいのですが。よろしいですか?」と声を掛ける。


「えっ!」

「あっ!」

「はい、申し訳御座いません……」

「お客様、今から直ぐにそちらへと窺います」


 俺の問い掛け、嘆願を聞いたビューティーアドバイザーのお姉様達は「何?」、「何々?」と困惑しながらワイワイ、ガヤガヤと騒めく行為を辞め、こちらへと向かってくれた。



 ◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ