第22話 言い訳……(3)
そう、ダラダラと俺の元嫁の過去が曝け出されていくから。俺は辛い、苦しい……。
そして狂いそう──。俺の【パニック障害】が落ち着き、過呼吸、動悸が収まる訳ではなく更に酷くなっている状態が続いているのに。
「ふぅ~ん、そうですか~。お母様の説明の方は良く解りました……」
レビィアは俺の元嫁の話しを聞いて納得したと言っているけれど。自分の母親に対しての冷淡……。冷めた目を一向に解こうとしないで、「クスッ」と苦笑を浮かべると。
「今は他界されてお父様よりも好きな亜人の勇者……。もう、それこそ、その者の子を身籠っても良いと思っている勇者がいるのでしょう……? と言うか? もう既にその勇者の子を身籠っているのではないのですか、お母様……?」
「いや、そんなことはございません。本当です。レビァイ信じてください……」
「お母様~、嘘を私へとつかないでくださいませ~。特にここつい最近のお母様は、私に何度も口煩く町に出るな! 行くな! と告げられても。貴女は何だかんだと理由、言い訳をしては私とリムを城に置いて直ぐに帰ってくるからと告げてくる癖に、いつも帰宅は夕刻でお酒の匂いをプンプンさせながら、だけならば良いのですが。亜人の男の匂いをプンプンさせながら嬉し、楽しそうに帰宅をしていたではないですか? だから私は貴女に、旦那様はリムと二人で日本で仲良く寄り添い、生涯尽くしながら暮らしていくから、貴女は向こうの世界で自分が想い、寄り添いたいと思う殿方と心置きなく暮らせば良いといっているでは御座いませんか!」
レビィアは母親の想いや言葉は嘘偽りであると荒々しく告げ、俺の許へと前世の嫁が帰りたいのだと遠回しに告げても彼女の過去……。恋多き女性だった事が許せないのと。
今の彼女……。
そうレビィアとリムの母親の今の彼氏? 夫? 俺は三人が異世界のお城でどんな生活をしていたのか良くわからないけれど。
二人の母親は今の男と好意的に逢い、二人でデートを重ねているようだし。その男の子迄身籠っているのではないか? と。
自分の母親に猜疑心を募らせているようだけれど。
先程も俺が嘆いたように。そんな嫌な話し……。俺が死にたいとを思うぐらい切なく悲しい……。そして悔しい……。今迄俺の元嫁だった女神を性玩具にした輩を八つ裂き……。みなごろし……。
俺の心の中で悪しき物……。恐ろしい物が蘇りそうなぐらいの自戒と勇者への憎悪を膨らませ、募らせるから。
「おぉえぇ~。おぉ、おぅ、うぅ、ううう……。おぇ、おぇ~」
と俺は自分の喉からは胃液ぐらいしか戻らないのに嘔吐……。
そして目眩、息切れ、過呼吸、動悸……。自分の心臓の鼓動を更に激しく、早くしていると。
「陛下~、違うんです~。わらわは、わらわは~。陛下のことを今でもお慕いしています~。きゃ~、陛下~! 陛下~! どうされたのですか~、陛下~? 陛下~?」
と俺の元嫁が説明……。その後は絶叫交じりで叫び、俺を呼ぶのが聞こえてきたけれど。
俺はとうとう苦しさに耐え切れなくなり「うぅ、ううう」と呻りながら俯き、その場で蹲る。
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