表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

58/401

第22話 言い訳……(2)

 レビィアは自分の母親に対して大変に酷い事を、憎しみを込めて告げたのだ。


 だから「姉上……。母上に対してそこまで酷いことは言わない方がよいですよ……」と、末っ子のリムが大変に悲しい顔でレビィアへと諫める。


「リム! 貴女は黙っていて! (わたくし)はこの件は昔からこのひとに対して不信感を募らせていたから、いつかは尋ねてやろうと思っていた事だから、リムは黙っていてお願いだから」


 過去の事を思い出し、憎悪を膨らまし募らせている俺のレビィア(今嫁)は憤怒しながら前世のエリカ(元嫁)を、攻撃をする事を辞めないと、もう一人のリム(俺嫁)に出しゃばるなと荒々しく告げる。


「姉上……」


 リムが更に悲しそうな顔をするし、レビィアの顔は更に憤怒しながら憎悪を含んだ顔で実の母を睨む──。


 そして当の本人である俺の前世の嫁さんだったらしい彼女はと言うと?


「レビィア信じてください……。わらわの言っていることは本当なのです……。わらわは陛下や一族の者達も裏切る気もないし。只陛下が他界をされた後はわらわ自身も何もする気も起きなくなり。あの地を守る女神として役割もしたくはないから結界を抜いて何十年も放置していたら亜人達は悪しき者達に襲われ人口が急激に減ったと言うことにわらわは気がつき……。亜人達を守ることも陛下の遺言でしたから慌てて神具を使える者……。世に言われる勇者や英雄になれる者を探して悪しき者達を討伐できる神具と。悪しき者達を食すればドラゴン(神々)の力を得ることができると教えただけなのですよ。レビィア信じてください」


 俺の元嫁だった女性(ひと)は相変わらず自身の美しい金色の瞳から涙をポロポロと流しながらレビィアへと説明……。説得を続ける。


 その痛々しい様子を俺は見れば更に自分の口から「うぅ、ううう。うぅ、うっ」と呻り声を漏らし、胸の痛み、違和感……。動悸に吐き気……。俺の喉の奥から変んあ液が戻ってくるぐらい苦しい。苦しいよ。


 だからもう俺の前の前で元嫁の過去を曝け出すようなことは辞めてくれレビィア~~~、頼むから~~~。

 俺は脳裏で思い悲しむのだが。親子喧嘩は未だ終焉を迎えてはくれない。



「……まさかわらわもその後神具を賭けて亜人達が争いを始め、手に入れた者が自分が勇者だ! 英雄だ! と名乗りでるような紛争をおこなっているとは知らずに。自分やあなた達姉妹の食事を手に入れるために陛下が生前残してくれた財宝を町や村の有権者や商人へと売り、お金を得る生活を続けている最中に偶々わらわの素性が勇者の一人にばれてしまい。逆に神具で脅されてしまい囲われて……。その後はレビァイ……。あなたの言う通りでわらわを賭けた内戦が始まり、今に至って収集ができない状態になってまったので。わらわも陛下がいないので頼る者もしないので、昔の臣下の者達に助けを求めたら大変なことになってしまって……。その最中にわらわは大変に恐ろしい光景を勇者達に見せられ。自分の許から逃げればわらわやあなた達姉妹も同じ目に遭わせると脅されて……。わらわも致し方がなく……。勇者・英雄(勝者)が変わる度にこの身を捧げました……。そして今に至っています……」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ