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第17話 食事の準備……(1)

【エリカ】


「……ん? ああ、今日もテーブルにおかれていますね、朝食と手紙が……」


 わらわはテーブルの上に置かれた何かの卵を炒めた物と。やはり何かの肉を薄切りにスライスされた物がやはり痛められた物……。


 そして新鮮な野菜を刻んだ物や赤いプニュプニュとした触感……。果物なのか、野菜なのかわからない物に、焼かれた香ばしい香りを漂わすパンとスープに、変わった味のする濃いい色をしたお茶……。


 でもレビィアやリムが言うには、苦ければ砂糖やミルクを入れればよいと、朝食を最初に用意をしてくれた日の、娘二人が書いた置手紙に記載をされていたのですが。

 レビィアとリムが毎日用意をしてくれるようになった朝昼晩の食事の内容……。一品一品はどれを見ても高価な物……。


 今は王族でも何でもないわらわ達親子が、安易に用意ができる物ではない……と、言うか?


 わらわが下界へと降りて、娘二人に良い物を食べさせてやりたいから、あなた用意をしてください。おねがいします……と嘆願をしても手に入るかどうかわからない物ばかり……。


 特にお茶は、この世界でも大変に貴重な物……。


 それをレビィアとリムはわらわが喜ぶからと、何種類も用意をしてくれたのだ。


 だからわらわは城内に植えたハーブ(香りの葉)を湯を沸かし、煎じ、香りを楽しみながら飲む必要がなくなった。


 だってレビィアやリムが用意をしてくれた何種類ものお茶の方が香りが良く、味わいも大変に良いのだ。


 でもこんな大変に貴重で珍しいお茶……。多分、大変に高価な物だと思われるお茶をあの娘達は何処から手に入れているのだろうか?


 二人にわらわが顔色を変えながら問いかけても。


「お母様~」、

「母上さま~」、

「今姉妹二人でお世話になっているお店の御主人から頂いた物でちゃんとした正規のルートで購入した物ですから、お母様は何も気にしないでお城でゆるりと本でも読みながらティータイムを楽しんでください」

「姉上の言われる通りです。このお茶はリムと姉上がちゃんと働いて購入をした物ですから母上は何もお気になさらずゆるりと暮らしてください。おねがいします」


 レビィアとリムの二人はわらわに対して顔色を変えることもなく、優しく微笑みながら自分達は他人から後ろ指を刺されるようなことは一切していないといつも言葉を返してくるのだが。


 それでもわらわは心配でございます……。


 だって娘二人が用意をしてくれるのは高価で珍しいお茶や食事だけではなく午後のティータイムのスイーツなのですが……。


 これがまた、太古の時代から生きてきたわらわが目にしたこともないようなスィーツばかりで……。


 娘二人がお世話になっているお店の【たこ焼き】、【たい焼き】にミディアムアイス……。ソフトクリーム……。


 それとリムが言うには【コンビニスイーツ】と言う物も二人が用意をしてくれて食べたのだが。どれもこれも大変に美味で……。


 レビィアが大好きだと言っていたスナック菓子やポ○キーと呼ばれるお菓子にチョコレートも大変に美味でした。


 でも、そのスィーツ達も大変に高価な物だとわらわは思う。


 となれば? わらわの大事な娘二人は自身の肢体を身売りして誰かに養ってもらっていると思われる。


 それもこの地で大変に力のある者……、わらわが養ってもらっている者達よりも力……。財がある有権者から、わらわのように己の身を切り売りして尽くしているのではないかと思う?


 だって夜は夜で娘二人はわらわにとお酒を……。


 それもわらわが見たことがある、知っているお酒は蒸留されたお酒が二種類とワインくらいで後のお酒は初めて口にして飲む物ばかりで……。


 その蒸留されたお酒もわらわがあのひと達に尽くせば頂けるお酒よりも質もよく大変に美味しいお酒ばかりでエールにしても原料や発酵の仕方が違うのか?


 娘二人がお店の御主人から「お母様におみやげであげてください」と言われたのだと用意をしてくれるビールやホップ酒と呼ばれる物も喉越しが大変によく美味……。


 だからわらわは娘二人が用意をしてくれる御酒達にわらわは魅了され虜……。


 しかしこの豊富な種類のお酒や料理にお茶……。


 そして大変に美味しいスィーツ達なのですがレビィアとリムはわらわがまた下界へとでて、あのひと達と会うようことをすれば止めると告げてくるのと。娘二人はわらわ一人をこの城へと置き去りにしてお店の主人のことを頼るのだと、大変に恐ろしいこと迄告げ、脅しもしてきますから。

 わらわは今は一人で大人しくお城にて生活をしているのですが。

 う~ん、それにしてもレビィアとリムが頼っている下界の大商人は一体誰なのでしょうか?

 わらわが娘二人を観察してもかなりの資産家だと思うのです?


 だって娘二人はわらわが常日頃からボォ~として呑気なところがあるので何も気がついていないと思っているようですが。

 娘二人の身なりが、年頃の娘らしく急に整い始めている。


 そう薄くだが娘二人は自分の顔をわらわが匂ったこともない化粧品(香料)で整え、香水の方も大変に爽やかな香りを身に纏いつつ、煌びやかになって帰宅を繰り返しているのだ。


 それに娘二人が身につけている下着の方もわらわが下界で見たこともないような煌びやかな物や可愛い物……。


 そして大変に魅惑的な物まで着衣をしているから、娘二人はわらわのように何処かの殿方……と言うか?


 今二人が奉公している先の店主に養われているから、その対価を自身の肢体で払っているのではないか? と思われるから。

 わらわは娘二人の母として悲しい……。


 だって娘二人もわらわのように正室ではなく遊び女のような扱いを受けているのではないかと思うと?


 他界した陛下に何とお詫びをしたらよいのか……。


 だからわらわも娘二人を問い詰めて、「貴女達どう言うこと~?」と怒声を吐きつつ尋ね。

「貴女達二人がしていることは竜の巫女として大変に恥ずかしいこと~」と諫め。

「貴女達二人は亜人のメス達とは違い、この地の神、女神なのですから、遊び女みたいないやらしいことはしないように」と諫める……ッて、竜の女神であるわらわ自身が落ちぶれてしていること……。


 特にレビィアは以前からわらわのいやらしく情けない私生活に気がついているようで……。


 だから娘二人はわらわが下界へと降りることを禁止してきたのだろうから。わらわは母としての威厳で娘二人を叱り、亜人のオス達の魔の手から自分のように救うことができないでいる。


 だけどわらわもいつもこんな不幸なことを考えながらの生活……。娘二人がちゃんとお城へと帰宅をしているのかわからない生活も一月以上も経てば流石にわらわも我慢の限界に達したので、レビィアとリムの私生活を調べ、二人が囲って養ってもらっているお金持ちの有権者の屋敷を見つけ。

 その者をわらわは自らの手で闇へと葬り。

 わらわの大事な娘の二人の自由を取り戻してやろうと。

 わらわは謎の男に対して殺意を剥き出しにしながら思い始める。



 ◇◇◇












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