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第77話 ドラゴンの村の長(1)
「ラ、ラオン……。お、お前だったのか……? む、村の長をしてくれて、生きている者達を纏めてくれていたのは……」
俺はフレイや義理の息子にしたレオンと義理の娘になるララ達に長老の許へと案内されて、自分の目の前に立つ白髪の老人を見て、自分の身体を震わせる程感慨する。
だって前世の俺が御先祖さまから受け継いだこの国をまだ王国として機能させていた時の腹心の一人で丞相してくれていたラオンの元気な姿あるから感慨したのだが。俺がラオンの元気な容姿を見て感慨しようが何もならないから。
俺は慌ててその場で座り込みラオンへと土下座決行する。
「本当にすまなかった、ラオン……。皆を良い方向へと道いてくれてありがとう……。俺が不甲斐ないから全部ラオンに迷惑をかけてしまった……。本当にすまなかった。申し訳ない……。許してくれ、ラオン……」
俺は涙を流しながら何度も頭を下げラオンへと謝罪とお礼を告げた。




