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第75話 謝罪……(11)
フレイは咳をしながら、自身の息子へと力強く、王への主従関係はちゃんとするようにと諫める気丈さを見せるから。
俺が親子二人の様子を見て苦笑いを浮かべると。
「母さん、御免なさい……。陛下、自分が生意気な口調で悪態をついた事を本当に申し訳御座いませんでした……」
レオンはフレイへと謝罪をすれば俺の方へと身体の向きを変え──。まさに異世界ファンタジーの冒険譚のように俺の目の前で膝をつき、頭を下げ謝罪をしてくるから。
「お、おい、レオン! マジで辞めてくれって~! 俺はマジでこう言った事には本当に馴れていないから~。マジで無理だ~!」
俺がレオンに向け両手を振り、日本人で普通の人……。お好み焼き屋のマスターには西洋式の律儀な謝罪をしてもらって違和感あるから困るのだ~~~! と拒否をしてみせても。
「陛下~、馴れてくださいね~。うふっ」とフレイの千年以上も久し振りになる微笑みを浮かべる様子を見れば俺自身もホッとして、心も何だか穏やかになってきた気がする。
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