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第73話　ドラゴンの集落（４）

　俺の幼馴染様は勝手な行動……。村長の命で、この荒れた大地──。山岳地帯以外への飛行──。近辺の町や村へは絶対に行かないようにとの強い指示を破って国境の町……。

　俺達や魔物達を狩る為の冒険者達が集う町へと行き──。親父や仲間達の仇をとろうとした俺を探していると、自分の顔色を変え、荒々しく尋ねてきた。

「ん？　ああ、ちょっと気分転換に空を散歩していただけだ。それと食事の方をなぁ～」

　俺はランが心配するといけないから嘘をついた。

「レオン～！　何を、嘘をついているの～？　あんたの身体からはモンスター(あいつら)の匂いはしないし。良く見るとレオン、あんたの顔や腕に傷があるじゃない？　一体どう言う事なの……？　レオン、あんたは一体何処に行っていたの？」

　俺は幼馴染様へと嘘をついた。

　でもこの通りだ。俺の顔や身体中にできている打撲傷を見て、幼馴染様は嘘偽りを言うなと荒々しく告げてきたけれど。

　俺はコイツの事をこれ以上心配をさせたくないから。