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第70話 ドラゴンと対峙(4)
「お前等なぁ~! 本当に懲りないなぁ~! 今度はこの娘さんを強引に自分達の物にしようとしたのかぁ~、お前等は~!」
僕は先程ララを襲った男達へと憤怒しながら怒声を吐き。
「お嬢さんは僕の方へとおいで」と優しく声をかけながら彼女と悪人面だけしている弱い者虐めしかできない悪者冒険者との間に入り──。
僕は男が強く握っている少女の腕から手を強引に離して、彼女を解放すると。
「もう大丈夫だ、逃げて良いよ」
僕はまた少女に微笑みながら告げる。
「は、はい。ありがとうございます」
少女は僕の言葉を聞くと慌てて立ち上がり、逃げる事もしないで律儀にペコペコと頭を下げ謝罪をしてきた。
だから僕は「いいや、いいや。気にしなくていいよ」と自分の首を振るのだが。
「お、お前~。俺の許可もなく。何~、俺様の食事を逃がそうとしているのだ~」




