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第69話 ドラゴン(8)
「あなた、どうしたの?」
ミルやミューズとは違い、獣人だと言ってもララは普通の娘だから僕の腕に抱き付き、自分の事を守ってくれと言った様子を魅せていた奥様? 可愛く首を傾げながら尋ねてきたから。
「うぅん、ララ何でもないよ」と僕は自分の首を振り。ヨル君やマイちゃんへと視線を変え。
「怖いドラゴンさんがきたら、兄ちゃんが追い払ってやるから。二人共怖がらなくて良いぞ」
僕は小さな二人へと優しく微笑みながら、自分の胸をドン! と叩いた。
「マジで?」
「新作、一人でドラゴンを追い払える自信があるのか?」
「冗談だろう?」
僕の勇んだ台詞を聞きゴブリンのヤコフとエコフと人種のケンが驚嘆をすれば。
その後も残りのメンバー達がオウム返しのように僕に尋ねてきた。




