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第9話 発見! (1)
「リム~、何か良い事でもあった?」
私は自身の首を傾げながら尋ねてみた。
「うん、姉上、あったよ~」
私の問いかけに対してリムは満身の笑みを浮かべつつ言葉を返してきた。
だから私はリムに「どんな事があったの?」と尋ねた。
「知りたい、姉上~?」
リムはクスクスと悪戯娘の如く笑いながら私へと尋ねてきた。
「うん」
私は取り敢えず首を傾げてみた。
「あのね~、姉上~。パパが~。パパが見つかったの~。それもまだパパは~。独身のままだったの~」
リムはエッヘン! どうだと仁王立ちをしながら胸を張り、威張りながら私へと告げる訳ではなく。
「よかった~。よかったね~。姉上~~~」
リムは歓喜しながら万歳三唱をしつつ私へとお父様の転生者だと思う人が探索できたのだと教えてくれたから。




