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第69話 ドラゴン(3)
「姉ちゃん、俺怖い……」
「うちも姉ちゃん怖いよ……」
小さな二人が大人達の会話を聞き、怯え始めるから。僕は肉の切り身をジュジュと美味しい音を、香りを出しながら炒める行為を手休めして。
「皆、ドラゴンが出るって、今日現れた黒いドラゴンの事を言っているのかな?」
僕は困惑をしながら皆に尋ねてみる。
そう実は僕……。この最果ての町……。冒険者ばかりが集う町へと僕が古城から竜神化して飛行していた様子と、近の森林に降りる所を冒険者達に見られているみたいでね。
僕が森林を抜けて歩いているとジルさん達に。
「先程森にドラゴンが飛来したみたいだけれど。君は大丈夫だったか?」
僕は問われていてね。
「いいえ、大丈夫でしたよ」と微笑みなながら答え。
「僕が自分の身を伏せ隠れていたら。ドラゴンは歩いて森の逆方向へと歩いていきましたが向こう側に……。だからドラゴンが気になる何かが向こう側にはあるのですかね……?」
僕は苦笑いを浮かべながらミルやジルさん達へと説明をしていたのだ。
だから僕は、竜神化した自身の事を言われているのかな? と思い尋ねてみた。




