第69話 ドラゴン(1)
《ジュ、ジュ》
《ジュ~、ジュ~》
「カン! カン!」
僕が雲一つない青空の下──。薪の炎で熱くなっている鉄板で焼く、【関西風のお好み焼き】、【焼きそば】、【そば飯】、【焼き飯】と。ランガーさんのお店の貯蔵庫から持ってきたモンスターのお肉の切り身……。
そうステーキと言う奴も僕が手際良く、次から次へと焼いては今日仲良くなったばかりの友人達と新たな家族達へと大盤振る舞いでおもてなしをしていくから、皆の顔から満身の笑みと。
「美味い!」
「美味いな、これは!」
「マジで美味い」
「本当だ……」と。
僕の友人のジルさん達から、この他にも多々歓喜の声が上がると。
「美味いね~、これは~」
「うん、これも美味いね~」
「えぇ~、美味しいですね~」と。
ぼ、僕の新しい御妃様達……。ミルとミューズ、ララもドン! と大雑把に僕が台の上に置いた──関西風のお好み焼きや焼きそば、そば飯、焼き飯にステーキと、自分達が持つ紙皿に少しずつとりながら、笑顔で料理やお酒を楽しみつつ歓喜する様子を僕も自身の心を和やかにしつつほんのりと温めながら見詰め。
僕もお酒を飲み、料理を摘まんで、料理を作るを繰り返し楽しんでいると。




