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第68話 皆で仲良く……(6)
僕はもうリムとの最初の出逢いの時……。
そう僕が自分のお店の経営も上手くいかないし。いつまで経ってもさつきがきてくれないと嘆いていた時に。
「パパ~、リムがお店を立て直してあげる~。そしてお嫁さんにもなってあげる~」
「リムちゃん本当に?」
「うん、本当だよ~」
「じゃ、リムちゃん、僕の事を助けてよ」
「うん、いいよ」と。
リムが僕との安易な口約束だけで本当にお嫁さんになってくれた日の時……。
そして数日もすればレビィアがこの世界から日本へと強引にきて、僕の身の周りの世話をしてくれるようになり。
それから一月も経たないうちに今度は僕の前世の妻、エリカが押しかけ女房としてやってきた時のように僕は深く悩む行為は辞めて、皆で仲良くしよう。
そして皆で仲良く食事をしようと告げる。
「おっ! 新作! もうミルの事を名指しか?」
ジルさんがケラケラと笑いながら僕へと揚げ足をとるように尋ねてきた。
「うん、もう僕の物だから他人行儀で遠慮しながら呼ぶのは辞めたよ」




