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第67話 また厄介ごとが(4)
「何がえぇ~だい、あんた~。いい加減にしなよ~。うちはあんたの妻のだから。他の奥さん達とも仲良くしようと思うのは当たり前の事だろう~? ねぇ、ララちゃん~?」
僕が本当に困った顔で驚嘆を漏らせばミューズさんはマジ顔でプンプンと不満を漏らしてきて。
僕に相変わらずベタベタと……。
そうまさに新婚の新妻のように真横や背に並び甘え、ミューズさんに僕を盗られないよう気を張っているララちゃんへと話しを振り尋ねるから。
『ちょ、ちょっとミューズさん待ってよ……。頼むからララちゃんにそんな話を振らないでよ。俺はマジ、本気に、二人には困っているのだから……』と脳内で嘆けば。
「えぇ、ミューズさんの言う通りです! ちゃんと筆頭奥さまに挨拶しないといけませんから。今後ともよろしくお願いします……」と。




