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第65話 異世界でお好み焼きを販売するぞ! (16)
僕は『あっ、ははは……。どうしよう?』だよ。
だって僕にはもう既に三人も御后さまがいるのに、これ以上増えたら絶対に怒られると言うか?
僕は絶対に嫉妬心で食い殺されてしまう……。
マジでどうしよう?
どうしたら良い? と、僕は嘆きたい衝動に駆られるけれど。
今はそんな時ではなく、やっと良くなった皆の、この穏やかな雰囲気を僕が安易に壊す訳にはいかない。
「じゃ、ヨル君とマイちゃんは水汲みとお客様にお水をサービスするのをお願いね」
僕は小さな二人へと嘆願をする。
「うちも何か手伝う……と言うか? 水汲みを手伝うよ……」
先程僕に嫁にしてくれと嘆願してきた大鬼さんが自分も水汲みを徹だってくれると自主的に告げてきた。
「えっ!」
「うそ~?」
「冗談?」
まあ、こうなるよね……。
僕とララちゃんとランガーさんの三人は驚嘆だ。仲良く声を揃え漏らすのだった。
◇◇◇




