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第64話 異世界初のお好み焼きを食べるぞ! (4)
「ゴクリ!」
この場に集う人達の喉が一斉に鳴る音が僕の耳へと聞こえてきた。
そう僕が先程……。お好み焼きを焼きながら竜神の力で意図的に清風を起こし野菜や香辛料……。広島お好みソースが香ばしく焼け、美味しい匂いが次から次へと湧く。
その大変に美味しい香りを風に乗せ漂わせ、天下の往来を歩く人達を意図的に誘い。
この場に集わせると言った少しばかり悪意ある、卑怯な手口を竜神の力を使用して僕が集めた人達も、ララちゃんとマイちゃんの姉妹が、自分達が初めて目にする食べ物……。
お好み焼きを一口食べてどんな感想を漏らすのか、自分達の喉を鳴らしつつ興味津々に見詰め様子を窺う。
そんな中で二人は日本の箸が使用できないので、僕がタコ焼きのトレー等を仕入れている企業さんから新たに仕入れてきた使い捨てのホークで切り分けして刺し、自分達の可愛い口へと『パクリチョン!』と入れると。
『モグモグ』と自分達の口を動かし、『ゴクリ!』と飲み込む。




