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第63話 お好み焼きを焼くぞ! (24)
まあ、僕はララちゃんへと当たり障りのないように自身の本心をちゃんと伝えた。
僕自身は少しばかり照れ恥かしな、と思いながらララちゃんへと笑い誤魔化しながら告げた。
「ララちゃん僕仕事の事を考えていたからごめんね」と。
僕は謝罪の方もちゃんとつけ加えてだ。
だから自身の肩を落とし、元気の無い様子を見せていたララちゃんも満身の笑みを浮かべながら。
「本当ですか~、新作さん~?」
僕に尋ねてきた。
「うん、そうだよ」
僕はララちゃんへと微笑みながら頷き、本当に困ったな、あっ、ははは……。どうしようかな? とは思うのだが。
「姉ちゃんよかったな」
「あんちゃんの言う通りでお姉ちゃんよかったね」
「新作兄ちゃんはつえぇから、姉ちゃんのことをどんな奴からも守ってくれるよ。だから父ちゃんはもう姉ちゃんのことを心配なくていいからよかったね」
ヨル君がもう何だか気の早い事を言いだすから僕は『えっ!』と思えば。




