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第63話 お好み焼きを焼くぞ! (11)
姉のララちゃんに叱られて二人は残念、無念と、自身の肩を落とし落胆をした。
その様子がね、アラサーになってもまだ子供のいない僕には本当に可愛く見えたから「ヨル君とマイちゃん」と声をかけた。
「……ん? 何、おじさん?」
『はぁ~』と可愛く、仲良く溜息をつき落胆していた二人の内、ヨル君が顔を上げ僕へと声を返してきた。
「お好み焼きが焼き上がったら、皆に試食をしてもらいたいから。食べさせてあげるね……。だからもう少し待ってね。ヨル君とマイちゃん……」
僕は小さな二人に優しく微笑みかけながら告げた。
「えっ! 本当に?」
「本当にいいの、おじちゃん?」
僕の言葉を聞き、ヨル君が自身の両目を大きく開け驚嘆をもらせば。下を向き肩を落としていたマイちゃんも頭を上げ、驚きながら僕へと尋ねてきた。




