表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/401

第6話 世間の荒波(5)

 だってこの領内に住む亜人の者達が平和に暮らせているのは(わたくし)達の庇護下にあるから……。



 そう何故この領内に住む亜人の者達が領地外にいる恐ろしい魔物や(わたくし)達と同じ種族の者達……。ドラゴンと呼ばれ者達に襲われずに平和に暮らせていけるのかと申せば。

 (わたくし)達家族が健在していて、恐ろしいドラゴンや魔物達へと威圧をしつつ結界を張り、守護をしているからなのだ。


 特に(わたくし)の場合は他界をしたお父様譲りの武に秀でた能力……。お母様や妹のリムとは違って黒き竜王の血と容姿を受け継ぐ者だからオスのドラゴン達よりも強い。


 だからこの国にドラゴン(余所者達)が侵入してきても直ぐに(わたくし)が力づくで追い返すだ。


 そして亜人達を食らう魔物達も、リムやお母様は嫌がるのだが、本来は(わたくし)達にとっては餌になる者達だから。奴等がいくら多数で一度に襲ってこようとも即皆殺しにして(わたくし)の空腹の足しにするだけなのだと。(わたくし)の勇んだ台詞……。武勇伝を聞いてもらったから。大体皆様にも察しがついたとおもいますが?


 (わたくし)達家族は代々……。


 そう古の時代からこの領地を守護し、統治していたドラゴン()の一族の者だから。

 (わたくし)達家族の事を亜人達はもう少し敬い大事にしてもらいたいと思う。


 それに(わたくし)達家族は太古のように、この領地に住む民達から強引な税や貢物を寄越せと言っている訳ではない……。


 そう只、(わたくし)達家族が今後も亜人達と共存しながら暮らしていくための就職先……。働き口だけは取り上げず保証をして欲しい……。


 だって(わたくし)達家族はこのままだと、遅かれ早かれ飢え死にして滅ぶ事を自ら選んでしまう選択をするか……。本当に最悪の選択を選ぶ事になる……。


 そう他の地から自分達親子……。我が一族は早くからお父様()を亡くしてしまいメスのドラゴンだけが残る家族なので。(わたくし)達の事を守護し、養ってくれるドラゴン(婿養子)を招き入れるしか選択幅がなくなる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ