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第62話 お好み焼き屋を焼いてみます(9)
【日本の包丁】で試しにキャベツの千切りをしてみたヨル君は、リムが用意してくれたダ〇ソーの100均包丁を絶賛、褒め称えてくれた。
トントントン……。
だからヨル君に続いてマイちゃんもダ〇ソーの100均万能包丁を使用して不慣れながらもキャベツの千切りを始めだす。
ドキドキ
ソワソワ
(大丈夫だろうか?)
そう、小さい手を使用して不慣れながらもお父さんのお手伝い……。他人の悪意で意図的に壊れた自分の家のお店の立て直しをする為のお手伝いをするのだと、まだ小さな兄のヨル君と共に、日本の包丁でキャベツの千切りを始めだした小さなマイちゃんなのだが。
僕は彼女の小さな手を見詰めながら落ち着かない様子でね。
(本当に大丈夫だろうか?)、
(マイちゃん、包丁で手を切ったりしないよね?)、
(……まあ、もしもマイちゃんが包丁で手を切ったら、俺が治癒の神技で治せば良いか……)と。




