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第62話 お好み焼き屋を焼いてみます(2)
「えっ! そうなの?」
「うん、そうなんだよ」
僕はヨイ君の問いかけに対して、家のレビィアが包丁を扱うのが上手だと説明をした。
「……家の奥さんは料理の方も凄く上手でね」
僕はついでに自分の奥さん自慢もするのだ。家のレビィアは本当に和洋中……。何でも上手だからね。
僕の親父とお袋が舌を唸らせるぐらいに本当に上手でね。家の味噌汁やきんぴらごぼう、筑前煮等の、日本の家庭料理の味は、今やレビィア色に染まっているぐらい料理上手だから自慢をした。
「へぇ~、そうなんだね。おじさん」
僕のレビィア自慢を聞いたヨル君は感心したように言葉を漏らした。
だから僕はヨル君へと明るく微笑みながら「うん」と頷いたのだった。
トントントン
「……新作さん?」
「……ん? 何ですか、ランガーさん?」




