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第61話 えっ! そんな物で! (8)
「はい、分りました。新作さん……。私は貴方の作業内容を見て覚えれば良いのですね?」
ランガーさんは僕の嘆願に対して再度確認をとってきた。
「はい、その通りです」と。
「ランガーさん頑張ってくださいね」
僕はランガーさんへと告げれば今度は、自身の周りを見渡しつつ微笑みながら。
「ララちゃんやヨイ君、マイちゃんも【お好み焼き】の作り方を覚えて、お父さんを助けてあげようね」と嘆願をした。
「はい」
「うん」
「おじちゃんマイがんばるね」と、可愛い犬耳を持つ獣人の姉弟は元気良く《《神様》》へと返事をくれたから。
「よ~し! 皆~、行こうか~」と。
「早く、皆~、行こう! 行こう!」と。
この世界の神様である僕も嬉しくなったから、ランガーさん一家を急かしながら店内へと向かう。
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