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第61話 えっ! そんな物で! (6)
「へぇ~。凄いなぁ~」
ララちゃんは僕の説明を聞き。僕が日本の家の裏庭でホームセンターで購入した材料を使用して製作したブロック仕様の焚き火台と。僕の学生時代の友人の親父さんが経営をしている町工場へと行き製作した大きな鉄板を見て感心した声を上げると。
「おじちゃん、神さまみたいだね」とヨイ君がケラケラ笑いながら僕へつと告げてきた。
「そうかな?」
「うん、そうだよ……。父ちゃんも、そう思うでしょう?」
「うん、儂もそう思う」
ランガーさんは自身の息子の問いかけに対して頷き。
「大きな物を小さくする魔法なんて初めて聞いたよ」と。
「この材料は何だろうか?」
ランガーさんはコンクリートのブロックを自身の爪でカンカンと弾きながら首を傾げるから。
「僕の家がある山の裏で獲れる石灰石や粘土。その他の物を砕いて焼いて固めた物なんですよ。この石は……」と。




