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第6話 世間の荒波(3)
だって~~~! 私も何度も不満を言うけれど。どう思案をしてみてもお店の店主が私の代わりに、ならず者達へと注意をして。お店の従業員である私の事を守ってくれれば、自分自身で自衛をしなくても済む訳だから。時間が経てば、立つほど私自身も気がついていくから不満も溜まる。
なので私はお店の店主を睨みつけ『ガル、ルルル』と唸ってやったのだ。
「ヒィ!」
だからお店の主人は私の憤怒している様子を見て──怯えた声をもらしたのだ。
それもちゃんと自分の顔を青ざめて畏怖……。恐れ戦き震えると。
「……レビィアさん頼むから二度と家の店には近寄らないでください。お願いします……。給金の方も約束の二倍を払いますからお願いします……」
お店の主人は私へと言葉を告げると慌てて店の奥へと入り─。少しばかり間が開けば慌てて私の許へと戻り、自分の顔を青ざめ震えながら日払いの給金の二倍の金額を彼は手渡してくれたのだ。
私は別にそんな大金はいらない……。只毎日仕事をさせてもらえれば良いだけなのに……。




