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第58話 一応僕は神様だから(1)
「おい! そこのひょろっとした優男! その娘を渡しな?」
「渡さないと、お前の身体をバラバラするぞ!」と。
まあ、その他にも、僕のバラバラした遺体を焼いて販売する! とか、自分達が食べてしまうぞ! と。
まあ、この地の神、征服者の一人である僕に……。
それも僕は、妻のレビィアの過去の話し、エピソードを思い出してもらえば分かる通りだよ。
竜神! ドラゴンの中でも武に特化したタイプの元祖黒竜王! 竜魔王の僕に対して散々と侮り、蔑み、嘲笑いをしてくれた。
だから相手の兄ちゃん、おっちゃん達が憤怒! 怒りをあらわにしつつ怒声、罵声を僕に吐いてこようとも、ヘラヘラと笑いつつ。
「まあ、まあ、御宅らも落ち着いてと」と、相手に対して低姿勢、腰が引けているように見える僕だけれど内心は。
(こいつらの身体をバラバラにして食い殺してやろうか?)と思う程はらわたが煮えくりかえっている僕なのだけれど。




