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第5話 私だって働きに出たことぐらいあります!(9)
私は正座で反省をしている僕ちゃん達を仁王立ち……。上から見下ろしながら。
「こらぁっ! お前達!?」と怒声を吐く。
「わっ!」
「は、はい」
「はい」
私の怒声を聞いた僕ちゃん達は、自分達の肩を跳ねらせ、飛びあがりながら驚愕……。最後に私へと震え慄きながら言葉を返してくると。
「美しいお嬢様、一体何でしょうか?」
私の事を上目遣いで見詰めながら作り笑い、恐る恐る尋ねてきた。
「あのね、貴方達? 今後はお店のウェイトレスがいくら若い女性だからと言っても。本人の許可もなく胸やお尻を触るような事は絶対にしない! 分かりましたか、貴方達?」と告げ。
「次に私が貴方達の酷い所業を見掛けたら。貴方達は命がないと思いなさい……。わ・か・り・ま・し・た・ね~?」
私は最後に僕ちゃん達へと自分の目を細め冷たく、ゆるりと重たい口調で威圧しながら下知をだした。




