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第56話 国境の町の様子は? (13)
僕がミルさんの説明を、自身の顔を引き攣らせつつ、にへらと笑いながら言葉を返し、終われば。ドワーフの気の良い青年のヤワさんが、僕は基本日本人なので、余り背丈も無く。この世界に住み、暮らしている男性達に比べて筋肉質の、筋肉ムキムキマンとは違う優男だから気をつけるようにと教えてくれたので。
「ヤワさんありがとう」と。
「気をつけて歩くね」と僕は彼にお礼を告げた。
「う~ん、それにしても、新作の身体って、本当にヒョロヒョロとしている身体だけれど。家で作業とかしないの?」
僕とヤワさんの会話を聞いていたミルさんが、自身のシャープな顎に、指を当てつつ、考える人になりながら。僕の容姿を注意深く見て、観察しながら呟けば。
「新作は、奥さんがいるって言っていたけれど。こんな身体で良く、自分の女房を外敵から守れるね?」と。
ミルさんはどうやら僕の、近代的な容姿が気になって仕方がないようで。僕にエリカやレビィア、リムを守護できるね? と尋ねてくる。




