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第56話 国境の町の様子は? (10)

「煩いね、あんたぁっ!」


「はぁ、お前の方こそー!」


「はぁ、何だ、お前ー!」


「やるのかぁっ! お前ー!」


 そんな僕、と言うか?


 僕の産まれ育った日本で言う所の、異世界ファンタジーな世界を楽しみつつ、堪能をしながら。


(わぁ~、凄いな~。まさに異世界ファンタジーだな)と、自身の脳裏呟き、感無量となる僕の耳へと急に男女の荒々しい言い争いや、男性同士の口喧嘩……。


 まあ、その他にも色々な荒々しい言い争い、口論、口喧嘩が僕のツンと尖った耳……。


 そう、普通の人種の容姿ではなく、亜人化した姿の僕なのだけれど。う~ん、実はね?


 家の奥様……。


 まあ、レビィアなのだが。こちらの世界では、人の容姿だと、亜人の者達に、力が弱い者だと揶揄や侮り、嘲笑いを受け、妙に喧嘩を吹っ掛けられ、争いに巻き込まれる可能性が大らしいから。




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