第54話 毎日両世界を行ったり、来たりで、頑張ります! (3)
でッ、向こうの世界へと行けば。用心の為に、今度は僕が扉に鍵をかけるのだ。
こちらの世界の凶悪な亜人達が日本へと侵入したら大変な事になるから、僕は、一応は用心の為に、魔法の鍵をかけるのだ。
もしかするとエリカには好い人が居た可能性があると言うか? 竜の巫女を恐れずに、自身の物にして、この領地……だけじゃない。世界中に残る伝説通りに。この地上を手に入れようと野心を持つ者達が多々いる可能性がある。
でッ、なければ? 僕の竜の容姿を見て、怖がる所か。攻撃を平然と仕掛けてはこないとは思う?
まあ、僕自身も、あれから……。
そう、僕が各町で攻撃を受けた! それも未だに、竜神である僕への攻撃の方は収まらない、どころか。激しくなる一方だから。僕自身はエリカに一言も尋ねないようにはしているけれど。
エリカ自身にも、添遂げても良いと思う男性がいるのかも知れない?
でッ、その者は、町の有権者、実力者……。自衛団を組める程の金持ちなのかも知れないね?
まあ、どのみち、僕の財宝をタダ同然でエリカから買い取り、財を得た者もいるだろうから。
僕自身も一度は会って話し……。財宝の方は戻してもらわないといけなかないかな? とも思っているよ。
まあ、女ばかりを置いて先に他界をした僕も悪いけれど。人の女房をおもちゃにしやがって、僕は許せないと思いつつ。
「今日も行くか」と独り言を呟きつつ、領内のパトロールへと出かけるのだ。序でに、ある町へと向かう度にね。
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