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第53話 日本に帰れば(2)
生前の僕が産まれ育った世界へと行き、ゴ〇ラやガ〇ラ、キン〇コングのように自衛団に襲われ、攻撃を受け、落ち込む僕に対して、リムが止めを刺すように諫めてきた。
「うん、そうだね」
だから僕は下を向き、肩を落としつつ頷き、リムへと言葉を返したよ。だって僕はリムに、向こうの世界へはもう行くな、関わるな、放置しろと告げ、忠告、諫められていたのに。僕はリムの言葉に耳を傾けず、自身の胸をドン! と叩き。
『大丈夫! 大丈夫だから! 心配するなって!』と告げ。向こうの世界へと勇んで行った訳だから。
僕がリムに『ほらみろ、言わん、こっちゃない』と悪態をつかれても何も言い返す事等できないから。僕は下を向くしかない。
自身の頭の中で、(とほほほ)と、(面目ない)と思い反省しながらね。
「リム……」
すると、下を向く僕の事を庇うようにハイスクールから帰宅したばかりの、黒髪、紅玉の美しい瞳を持つ、ミステリアスな美少女レビィアがね、下を向く僕の頭を撫でながら庇いつつリムに。これ以上僕に悪態をつくなと諫める。




