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第50話 竜神様へと変身! (3)
まあ、してみたら……。
「あっ!」と、「ちゃんと飛べたぁっ!」だよ。
僕の驚愕しつつ、驚嘆を漏らす。そして歓喜だよ。
「うわぁ~、マジでスゲー!」
僕の耳まで裂けた大きな口から喜びの声が漏れる。
「レビィアとリムが、俺もドラゴン化さえすれば空を自由に飛べることができると言っていたけれど。本当なんだ」
僕は真っ青な空──上空から下を見降ろしつつ感心しながら独り言を呟けば。
「よーし! 国内? 領内? まあ、どちらか分からないけれど。各町、村の上空を低飛行で飛んで、オスのドラゴン……。元々この領内を治めていた竜王の僕が帰還を果たした事を皆に知らせ、お城に近づけないようにするか」と。
僕は又独り言を呟くと。
「よーし! 行くぞー!」と声を発して、先ずは城下に広がる町……。
元々この領内の首都だったらしい町……。
この領内で一番大きな町へと向けて飛び始めるのだった。
◇◇◇




