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第48話 第2章 驚愕! (16)

 リムは俯いていた顔を上げ、涙を流しつつ、更に不満を荒らしく吠えれば。


「そんなやつらしかいない世界なんて滅べばいいのよ! 世界ごと! ()もしないのならば。今ならばリムがしてやってもいいもん! あっちの世界の亜人なんて! リムがみな食い殺してやるのだから!」と。


 リムが泣きながら恐ろしいことを本気で言うから、生前の僕のようにエリカがリムを諫めると言う事はない。


 エリカも下を向いて嗚咽を漏らしながら。


「すいません」


「ごめんなさい」


(わたくし)が愚かでした」と。


 生前の、暴れん坊将軍様だった僕を諫め、亜人種を恐怖で平伏させ、従わせ、傀儡をする行為を辞めて、普通に人、亜人種として静かに暮らしていこうと告げ、嘆願をしてきたのはエリカ本人だから。


 エリカが涙を流しつつ他の件……。


 そう、先程リムがエリカと僕に気を遣いハッキリとは言わなかったけれど。エリカは亜人の金持ち達に、自身が心の病にかかるほどおもちゃにされら上に、正室ではなく、遊び女扱いで、妾になれと迫られていたみたいだから。


 その事を思い出し、エリカは涙……。唸り、吠えるリムは、僕が初めて目にする恐ろしい形相……。まさに憎悪と殺意を抱いた顔で涙しつつ。


「あいつらなんか殺してやる」、


「殺してやるのだから」と呟いているから。


「リム」と僕は声をかけ。嗚咽を漏らすエリカを自身の方へと抱き寄せ。




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