第48話 第2章 驚愕! (9)
「……ん、何でまた?」
リムが可愛く小首を傾げるから僕はね。
「領内にお好み焼きを広める為に。実演販売をして回ろうかな? と思っているのだよ」と。
僕がニコリと満身の笑みを浮かべながら告げると。
「お好み焼きを焼く鉄板はどうするのですか?」
僕が妻三人に異世界で実演販売をおこなうのだと説明をすれば。レビィアがお好み焼きを焼く為の実演販売の器具はどうするのか? と尋ねてくるから。
僕はまたニヤリと微笑んで魅せる。
「実はね、実演販売用のお好み焼きの鉄板をね」と説明をすれば。
エリカは、未だこちらの世界……。日本の事が一人で出歩ける程慣れている訳ではないから。
僕の話しを聞いても『?』、『?』と首を可愛く傾げるだけだけれど。
この世界、日本! そして広島県! 広島市に! 沢山のアウトレットショップや古道具、古物屋、古着屋、古本……。
まあ、ブ〇クオフやメ〇、その他に色々とある事を知っているし。直接見に行き、購入した事もあるレビィアとリムの二人は、自身の首を傾げながら。
「旦那様……。そんな物も売っているのですね」とレビィアが呟けば。
「パパは何で、そんな器械を購入したの?」と尋ねてくるから。




